パナソニックは8月26日、兵庫県神戸市のモバイルソリューションズ事業部の神戸工場で、子どものモノづくり体験学習の一環として2002年から15年にわたって開催し、今回で17回目を迎えた「手づくりレッツノート工房2017」を開催した。抽選に当選した、小学4年生から高校3年生までの男子28人、女子22人の合計50人が、世界でたった1台の自分だけのレッツノートを組み立てた。


17回目となる「レッツノート工房2017」に50人が参加した
 

2017年夏モデルを自分の手で組み立て 人気のプログラム

 パナソニックのコネクティッドソリューションズ社の神戸工場は1990年に操業。翌91年から大阪・門真工場で生産していたワープロ事業を移管して以来、国内外の「レッツノート」の実装から組み立てを一手に引き受けている。

 組み立てるレッツノートは、12.1型液晶、スーパーマルチドライブを搭載した軽量オールインワンモバイルPC「レッツノートSZ(CF-SZ)」シリーズ。CPUにインテルの第7世代Core i7を搭載したプレミアムモデル「CF-SZ6ZDNPP」か、Core i5搭載のスタンダードモデル「CF-SZ66YDBPP」から選べる。参加費は、PC本体代・昼食代込みで、プレミアムモデルが税込15万円、スタンダードモデルは12万円。

 約7割の参加者が選択したプレミアムモデルでは、特殊なフィルムに印刷したインクを転写させる「昇華転写工法」を用いて、神戸の街のデザインをあしらったオリジナルの天板も選ぶことができ、自分の名前など、好きな文字を印字でき、約5割弱の参加者が選択するなど好評だった。
 

プレミアムモデルの神戸オリジナルデザインの天板

 2人1組の子どもに対して、普段は神戸工場の技術メンバーなどとして働く社員1人がついて、丁寧に教える。使用する部品は、メイン基板やLCD、キーボード、テープやシートなどの材料、7種類のネジなど、合計23種類に及ぶ。
 

神戸工場の社員に教えられながら慎重に組み立て作業を進める

 子どもたちは、FCP(フレキシブルプリント回路基板)をコネクタに接続したり、シールで固定したりするなど、細かい作業を慎重に進めながら、実際にノートPCが組み上がる工程や、初めて見るノートPC内部構造への理解を深めていく。

 午前10時から開始した組立作業は、11時30分ごろに終了。緊張した面持ちで電源を入れてしばらくすると、黒い液晶ディスプレイの画面に白いパナソニックの文字がくっきりと表示。一斉に子どもたちの拍手や大きな歓声でわいた。キーボードの動作確認や検査も自分たちで行う。
 

パナソニックの文字が浮かぶと子どもたちの歓声がわいた

 組み立てたPCは、昼食や午後の工場見学の間に、通常の出荷時と同じ検査工程が踏まれる。工場見学から戻ると自分だけのレッツノートが机に置かれており、ID登録や保証書を発行しながら緩衝材と一緒に段ボールに梱包する。最後はバスに乗って、神戸工場のスタッフたちに見送られながら、子どもたちは「レッツノート工房」を後にした。(BCN・細田 立圭志)