シャープの4Kテレビ「US45ライン」、新サウンドシステムで臨場感アップ

新製品

2017/06/08 14:03

 シャープは6月8日、4K液晶テレビ「AQUOS」の新モデルとして「US45ライン」を発表した。


「AQUOS」の新モデル「US45ライン」

サウンドシステムに新機構 音を前方に押し出すガイドを搭載

 現行のハイグレードモデル「US40ライン」の後継機となる「US45ライン」は、従来からこだわる「高画質」「高音質」「使い勝手」をそれぞれアップグレード。なかでも迫力のサウンドを実現したオンキヨー製の2.1ch+サブウーファーで構成したサウンドシステムは、新機構「フロントオープンサウンドシステム」を採用し、臨場感が増した。
 

液晶ディスプレイ下部の新機構「フロントオープンサウンドシステム」

 画面から開口部が見えないヒドゥンタイプのスピーカーは音がディスプレイの下方に向かって再生され、音が拡散する傾向にあるが、新機構では音の出口であるディスプレイの下部に音を前方に押し出すガイドを搭載。ディスプレイの正面に位置する視聴者に人の声など、高域の音を聞き取りやすく届ける。

 スピーカーユニットは磁気改良とメインマグネットの磁力を高めることで、高域の音圧・低域の質感が向上。背面のサブウーハーはマグネットを従来機種の約2.4倍大型化、バスレフタグの長さを延長することで、低域の再生帯域を拡大した。
 

スピーカーユニットとサブウーハーの内部構造の比較(左:US40ライン、右:US45ライン)

 音づくりにはイコライジングの新技術「Eilex PRISM」を採用し、従来の数点測定から数百点測定にすることで、広い指向性をもつサウンドを実現。音の広がり、奥行感、明瞭度が格段に向上している。
 

新技術「Eilex PRISM」の仕組み

スイーベルスタンドとリモコンがより使いやすく進化

 低反射のN-Blackパネルや高効率・高輝度技術のリッチブライトネスは「US40ライン」から継続するが、60型モデルには広色域技術「リッチカラーテクノロジープロ」を新たに採用。色再現範囲が「US40ライン」より約10%拡大。青系統・赤系統ともに従来より深く描写できるようになった。
 

右の「US40ライン」と比較すると、左の「US45ライン」は赤がぐっと深まった

 「AQUOS」の4Kテレビといえば画面が回転するスイーベルスタンドが定番になりつつあるが、「US45ライン」はスタンドの形状をアーク型に刷新。円弧に沿って画面が動くのでデザインのバランスが崩れにくいことに加え、回転の安定感も増した。
 

回転式のスイーベルスタンドはケーブルの接続・取り外しに便利

 リモコンには電源ボタン左の一等地にYouTubeのダイレクトキーを新搭載。これまでは3~4ステップを踏む必要があったが、地上波のチャンネルに近い感覚でコンテンツにワンタッチでアクセスできるようになった。
 

右が「US40ライン」、左が「US45ライン」のリモコン。
電源ボタン左にYouTubeのダイレクトボタンを搭載した

 価格はオープンで、税別の実勢価格は60型「LC-60US45」が33万円前後、55型「LC-55US45」が28万円前後、50型「LC-55US45」が23万円前後の見込み。60型と55型は7月1日に、50型は7月25日に発売する。(BCN・大蔵 大輔)