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メインスマホを格安スマホに換えてわかったこと どのくらい安くなる? 通信速度は?

レビュー

2015/06/08 12:46

 最近「格安スマホってどうなの?」と相談を受ける機会が本当に増えてきた。NTTドコモ、au、ソフトバンクのいわゆる3キャリアの月額料金が約7000円(音声通話かけ放題、データ通信2GBの場合)のところ、条件次第では2000円を切ることも可能な格安スマホに強い魅力を感じている方が多いようだ。そこで今回、筆者も思い切ってメイン回線を格安SIMスマホに切り替えてみた。具体的な移行方法、月額料金がいくら安くなったのか、そして通信速度などについて解説していきたいと思う。

格安スマホへの移行方法



 筆者がこれまでメイン回線として使用してきたのはauのLTE回線で、端末はSIMフリーの「iPhone 6 Plus」。SIMフリーの「iPhone 6 Plus」は、NTTドコモ、au、ソフトバンクのどのSIMカードでも、また、ドコモ系であればMVNO SIMカードの多くで利用できる。ただし、au系MVNO SIMカードのUQ mobileとmineoは現在利用できない。そのため筆者はSIMフリースマホを新たに用意する必要はなかった。

 組み合わせる格安SIMカードとしては、MVNO事業者大手、インターネットイニシアティブの音声通話機能付きSIMカード「みおふぉん」を選んだ。「みおふぉん」の動作確認済み端末にSIMフリー版「iPhone 6 Plus」が挙げられていることもさることながら、「みおふぉん」のラインアップの一つである「BIC SIM音声通話パック」であれば、ビックカメラの一部店頭に常設されているBIC SIMカウンターで即日開通可能だからだ。

「みおふぉん」のトップページ

 具体的な移行方法は下記のような流れとなる。

  1.auからMNP予約番号を受け取る
  2.BIC SIMカウンターでMNP転入手続きを行なう
  3.手続き終了後、SIMカードを受け取る
  4.端末にSIMカードを挿入し、初期設定(ネットワーク設定)を行なう
  5.完了

ビックカメラの一部店舗には「BIC SIM音声通話パック」を即日開通できるBIC SIMカウンターが常設されている。(開店前のビックカメラ大宮西口そごう店)

 それではそれぞれのステップの詳細について解説していこう。

1.auからMNP予約番号を受け取る MNP(携帯電話番号ポータビリティー)は電話番号を変更せずに、異なる通信事業者に移行するための制度のこと。3キャリア間の移行はもちろんのこと、MVNO SIMカードに移行する際も利用できる。

 MNP予約番号は各社キャリアショップまたは各社電話受付窓口で発行してもらうことが可能だが、店頭に行かなくてすむ分、後者のほうが手軽だ。ちなみに今回は、auの電話受付窓口でMNP予約番号を発行してもらったが、担当者につながるまで約15分、手続きに約10分ほど要した。MNP予約番号は15日間有効なので、前日までに手続きを済ませておくとよいだろう。

2.BIG SIMカウンターでMNP転入手続きを行う 音声通話機能付きSIMカードのMNP転入手続きは郵送で受け付けているMVNO事業者が多いが、ビックカメラではインターネットイニシアティブと提携してサービスを提供している「BIC SIM音声通話パック」に限り、BIC SIMカウンターを常設している一部店舗にて手続きが可能だ。

 MNP予約番号を事前に準備していれば手続き自体は20~30分ほどで終了するが、やはり土日、祝日は混雑しているようだ。筆者は土曜日にビックカメラ大宮西口そごう店で手続きしたが、開店と同時に6名ほどがBIC SIMカウンターに列をつくった。即日開通したいのであれば、余裕をもって訪店しよう。

3.手続き終了後、SIMカードを受け取る 手続き終了後、ビックカメラ大宮西口そごう店では1時間後に再度来店するようにと指示された。ただし受け渡し予定時間は余裕を見て客に伝えられるので、もし急いでいるのであれば30分以降を目安にカウンターで確認するとよいだろう。筆者は約50分後にカウンターを訪れたが、すでに開通手続きは終了していた。

4.端末にSIMカードを挿入し、初期設定(ネットワーク設定)を行う 音声通話機能付きSIMカードを受け取ったあと、SIMカードを端末にセットすれば音声通話の発着信は可能だが、データ通信するためには初期設定(ネットワーク設定)しなければならない。「BIC SIM音声通話パック」の場合、最新のiOS8が適用されたiPhoneでは手動で初期設定(ネットワーク設定)できないので、無線LAN経由で“iOS APN構成プロファイル”をインストールする必要がある。筆者は別に所有しているAndroidスマートフォンのWi-Fiアクセスポイント機能を有効にして、“iOS APN構成プロファイル”をインストールした。

SIMカードの通信速度を切り替える専用アプリ「IIJmioクーポンスイッチ」は、“ヘルプ”の一番下から“iOS APN構成プロファイル”をインストールできる。無線LAN環境さえあれば数ステップで初期設定(ネットワーク設定)できるので、事前にiPhoneにインストールしておくとよい

 どうしても無線LAN環境を用意できない場合は、下記の“BIC SIMサポート”のような設定サービスを利用するといいだろう。
 

BIC SIMサポート
コース 価格(税抜) 内容
BIC SIM & スマホ はじめてセット ¥1,980 端末初期設定、ネットワーク設定、メール設定、
アプリインストール
BIC SIM のりかえセット ¥1,680 ネットワーク設定、メール設定、アプリインストール
BIC SIM スタートセット ¥1,280 端末初期設定、ネットワーク設定
BIC SIM APN設定 ¥980 ネットワーク設定、アプリインストール

月額料金はいくら安くなったのか?



 auからみおふぉんに移行することで、月額料金はいくら安くなったのだろうか? みおふぉんに移行してからまだ一か月しか経過していないが、auの月額料金と、みおふぉんの月額料金を比較してみよう。

 

auの従来プランとみおふぉんの月額料金比較
  au みおふぉん(※5GB)
基本使用料 LTEプラン 1868 1520
  誰でも割 -934  
  LTEフラット(※7GB) 5700  
音声通話機能付帯料     700
オプション使用料 LTE NET 300  
ユニバーサルサービス料   2 2
消費税額   554 177
合計   7490 2399

 auの月額料金とみおふぉんの月額料金を単純に比較すると3倍以上の差となる。具体的な金額差で言えば、みおふぉんに移行することで5091円のコストダウンを実現することができた。auからみおふぉんに移行する際にデータ通信量が7GBから5GBへと2GB減っているが、毎月のランニングコストとしては十分満足できる結果だ。

 なお今回格安SIMカードに移行するのにかかった費用は下記の金額となった。

 

格安SIMカードに移行するのにかかった費用
契約解除料(au) ¥10,260
MNP転出手数料(au) ¥2,160
新規契約事務手数料(みおふぉん) ¥3,229
合計 ¥15,649
 auに対して契約解除料とMNP転出手数料を支払い、みおふぉん契約時に新規契約事務手数料を支払っているため、合計金額は1万5649円となる。一時的には大きな出費となるが、3か月みおふぉんを利用すればペイする計算となる。

現時点の通信速度には正直不満あり



 さて、大幅なコストダウンに喜んだものの、数日利用した現在、使い勝手に不満を感じている。なぜなら実効通信速度が大幅に低下する時間帯があるのだ。


5月10日(日)にみおふぉんのSIMカードを、SIMフリーiPhone 6 Plusに挿入して計測。計測場所は自宅のある埼玉県さいたま市。3回計測し、もっとも下り通信速度が速かった回のスコアを採用した

 5月10日(日)に自宅で時間帯ごとの通信速度を計測してみた。上に掲載した表の通り、14~18時に大幅な通信速度の低下が見られた。5Mbpsを下回っている下り通信速度では、動画視聴などは正直厳しい。

全体的には15Mbpsを超える下り通信速度を記録しているものの、14~18時には10Mbpsを下回っており、16時には3.21Mbpsというスコアにとどまっている

大幅な速度低下は格安SIMカードに顕著なリスク?



 4月25日に開催された「IIJmio meeting 7」にて、5月中に通信速度改善のための設備増強を行うとインターネットイニシアティブからコメントがあったと報道されているが、現時点ではどの程度、通信速度が改善されるか不明だ。

 格安SIMカードは確かに大幅に月額料金を節約できる。しかし、大手キャリアのネットワークを借り受けてサービスを提供している以上、利用者の急激な増加や、利用形態の大幅な変化によって、通信速度が低下するリスクをはらんでいることは覚悟しておかなければならない。動画など大容量コンテンツを中心に利用していたり、仕事で大容量データをひんぱんにダウンロード/アップロードしているのであれば、メイン回線の格安SIMへの移行は慎重に行った方がよいだろう。

 筆者は、ユーザーミーティングを行い広く情報公開しているインターネットイニシアティブに対して、一定の信頼を感じ、また期待も抱いている。だが、5月中に実施される設備増強後に、コンスタントに10Mbps以上の下り通信速度が出なかったときには、再度3キャリアへの移行を検討する予定だ。(ジャイアン鈴木)