ローランド、4K映像や92系統の音声切り替えに対応するスイッチャーを今夏発売

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2015/04/10 18:46

 ローランドは、映像制作やイベントなどの映像演出、ホールの映像設備など、さまざまな業務の映像切り替えに対応するマルチフォーマット・ビデオ・スイッチャー「V-1200HD」と、専用コントローラー「V-1200HDR」を2015年夏に発売する。価格はどちらも未定。

「V-1200HD」(左)と「V-1200HDR」

 「V-1200HD」は、高精細な映像処理に対応し、フルHDに対応した多くの入出力を備えるとともに、オーディオのミキシングも可能なマルチフォーマット・ビデオ・スイッチャー。

 子画面や文字など最大6系統の映像を合成して切り替える高度な演出ができる「ビデオ・スイッチャー」(4:2:2処理)と、PCの映像をにじみなく高画質で処理する「ビデオ・プロセッサー」(4:4:4処理)を搭載する。さらに、「ビデオ・スイッチャー」と「ビデオ・プロセッサー」を組み合わせた「映像処理のハイブリッド・エンジン」によって、高精細かつ高画質なビデオ収録や映像送出を1台で実行できる。

 映像入力端子にはHD入力に対応したSDI×10系統、HDMI×4系統、映像出力にはSDI×6系統、HDMI×2系統を搭載する。さらに、2基の拡張スロットを使用すれば、最大16入力/14出力を構成できる。

 専用コントローラーの「V-1200HDR」は、2基のタッチパネル対応液晶ディスプレイ「デュアル・タッチ・モニター」を備え、操作性を大幅に向上した。また、無償でダウンロードできるPC用アプリケーション「V-1200HD RCS」を使えば、最大で4台のPCからの「V-1200HD」のコントロールに対応する。

 本体には2基の拡張スロットを備え、用途に合わせてエクスパンション・カード「XIカード」の接続ができ、すでに発売済みの「XI-REAC」「XI-MADI」「XI-DANTE」「XI-WSG」に、新たに「XI-SDI」「XI-DVI」「XI-SFP」を加えた計7種類で、入出力を拡張できる。

 このほか、VISCASに対応したリモート・カメラの制御に対応し、SDIの入出力4系統を一つにまとめて4K/60pのスイッチングを実現する「4Kスイッチング・モード」や、「XIカード」の使用によって最大92系統の入力を自由に選んで接続できる16チャンネルの音声ミキサーを搭載する。