【CP+2015】これからのアクションカメラは「離して撮る」がトレンドに

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2015/03/02 19:27

 サイクリングや登山、サーフィンなどのアウトドアスポーツ中のシーンを撮影して楽しむアクションカメラの市場において、レンズとモニタを分離することで新たな使用シーンを提案しているのがカシオの「EX-FR10」だ。

カメラ部とモニターを分離して使うことができる

「離して、撮る」ことで広がる撮影シーン



 カシオの「EXILIM EX-FR10」は、レンズ本体とモニタを分離することで多彩なスタイでの撮影を可能とする新感覚のアクションカメラ。接続はBluetoothで、ワイヤレスで撮影操作や撮影した画像・映像の確認を行なうことができる。

カメラ部とモニターを接続してストレートスタイルで使うことも可能

 これによってモニタで構図を確認しながら自分撮りができたり、クルマのルームミラーに取り付けて車内を撮影したりといったことが可能となる。また、三脚アタッチメント、マルチアングルクリップ、マルチアングルベルト、カラビナストラップなど、「EX-FR10」をさまざまな場所に取り付けることのできるオプション類も充実している。これらを使うことで自転車のハンドルに装着したり、帽子やヘルメット、腕に装着したりできる。カメラ部は約63gと軽量なので、ペットに装着して動物目線での撮影など、多彩な撮影が可能となるため、思い思いの使い方を思い浮かべることができる。

ヘルメットや自転車のハンドルバー、腕などに装着できる

 使用形態は大きく分けて(1)レンズ本体とモニターを分離したセパレートスタイル、(2)両者を連結させたストレートスタイル、(3)レンズ本体のヒンジを折りたたんだカメラスタイルの三つ。これらにより幅広いシーンでの撮影が可能だ。

写真撮影でも高いクオリティを発揮するデジカメ志向のアクションカメラ



 「GoPro」やソニーの「アクションカム」のような、動画撮影に重点を置いた製品とは異なり、「EX-FR10」はデジタルカメラとしての撮影に重点を置いている点に特徴がある。

 撮像素子は1400万画素の1/2.3型正方画素CMOSというデジタルカメラと同じセンサを搭載しており、通常の静止画撮影においても高い品質の写真を撮ることができる。レンズは35mmフイルム換算21mmという超広角域のものを採用し、自分を中心に広大な背景を一緒に写り込ませるダイナミックな映像を得ることができる。

 動画の連続撮影時間はフルHD撮影時で最大約29分(一回あたりの撮影可能時間)。これは「EX-FR10」がムービーカメラではなくデジタルカメラであるがゆえのスペックだ。バッテリは静止画撮影時で最大255枚、動画撮影時で最大1時間5分。「EX-FR10」は「動画だけでなく、静止画も高いクオリティで撮影したい」という人にうってつけの一台だ。(ITジャーナリスト・市川 昭彦)