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富士通、「家ナカ利用」を極めた新コンセプトPC「LIFEBOOK GH77/T」など、2015年春モデル6機種

ニュース

2015/01/22 20:19

 富士通は、1月20日、ディスプレイを切り離した状態でも高性能コンピューティングを利用できる新コンセプトPC「LIFEBOOK GH77/T」など、PCの2015年春モデル6機種を発表した。

ディスプレイを本体から分離した状態で使用できる新コンセプトPC「LIFEBOOK GH77/T」

 発表会で、パーソナルビジネス本部の竹田弘康本部長は、富士通が追求する商品価値として「いつでもどこでも安心・安全」というキーワードを提示。「IoT(Internet of Things)が進むと、家庭のあらゆる機器のデータが外部とつながるようになる。膨大な情報を一括して保護するために、中心にあるコンピューティングのあり方を見直す必要がある」と、PCセキュリティの重要性が今後ますます増してくると訴えた。

「PCのあり方を見直す必要がある」と語る竹田弘康本部長

 また、PCやタブレット端末など、デジタル機器の活用シーンの拡大を受けて、「家ナカ利用」の可能性に言及。従来のPCとはまったく異なるコンセプトのPCとして「LIFEBOOK GH77/T」を紹介した。

LIFEBOOK GH77/T

 15.6型フルHDのワイヤレスディスプレイと、CPUやストレージを搭載する台座の本体から成る「LIFEBOOK GH77/T」は、世界で初めてディスプレイとPC本体の分離を実現。独自の無線通信技術によって、最大30m離れた場所からディスプレイ単体でPCを操作できる。専用LSIをPCに搭載することで、課題であった無線通信時のレスポンス遅延を解決。0.07秒という情報処理速度はワイヤレス技術としては世界最速で、時間や場所にとらわれずに、「Tablet Style」「PC Style」「Board Style」の3スタイルを使い分ける究極の「家ナカ利用」を提案する。

離れた場所からタブレットスタイルで動画視聴ができる

 また、温度変化から人を検知する人感センサを搭載し、周囲に人が近づくだけでPCが起動する。省エネ設計なので、待機状態が長くても消費電量は少ない。ディスプレイの厚さは約9.8mm、重量は約980gで、タッチパネルの同型ディスプレイとしては世界最薄・最軽量。CPUやストレージを本体に集約することで、スリム化に成功した。

 本体のCPUはCore i7-4712HQで、メモリは8GB、ストレージ容量は2TB。1TBのHDDを2基搭載し、1台をデータバックアップ用に利用することができる。インターフェースは、USB3.0×4、HDMI出力端子、SDカードスロット、BDXL対応BD(ブルーレイディスク)ドライブなどを備える。ワイヤレスディスプレイの連続駆動時間は約4時間。価格はオープンで、税別の実勢価格は24万円前後の見込み。1月23日に発売する。

 タッチパネル式の13.3型WQHD(2560×1440ドット)IGZO液晶を搭載する「LIFEBOOK TH90/T」は、ディスプレイが360°回転するコンバーチブルノートPC。画面を折りたたんでタブレットスタイルになるだけでなく、ノートPCスタイルのまま、ディスプレイを正面の相手に向けることができるので、打ち合わせや情報共有をするときに便利だ。超圧縮ソリッドコア構造を採用し、天板全体に約200kgの重量がかかっても耐える堅牢設計なので、安心して持ち歩くことができる。

LIFEBOOK TH90/T

 CPUはBroadwellベースの第5世代のCore i5-5200Uで、メモリは8GB、ストレージ容量は500GB。インターフェースは、USB3.0×2、HDMI出力端子、SDカードスロットなどを備える。1024階調の筆圧感知に対応するスタイラスペンが標準で付属する。価格はオープンで、税別の実勢価格は22万円前後の見込み。1月23日に発売する。

 「LIFEBOOK SH90/T」は、タッチパネル式の13.3型WQHD(2560×1440ドット)IGZO液晶を搭載したスタミナモバイルPC。約14時間の長時間駆動で、外出先で一日中利用することができる。超圧縮ソリッドコア構造の堅牢ボディは、持ち歩きに最適だ。

LIFEBOOK SH90/T

 DVDスーパーマルチドライブを着脱して、増設用HDDやマルチベイカバーにつけ替えることができるモバイルマルチベイ構造を採用。軽量化や容量増強など、活用シーンに合わせた使い方ができる。

 CPUはCore i5-5200Uで、メモリは4GB、ストレージ容量は500GB。インターフェースは、USB3.0×3、HDMI出力端子、SDカードスロットなどを備える。価格はオープンで、税別の実勢価格は21万円前後の見込み。1月23日に発売する。

 13.3型ワイド液晶(1,366×768ドット)を搭載する「LIFEBOOK UH55/T」は、タッチ非対応にすることでコストを削減。CPUには、エントリモデルのCore i3-4005Uを採用することで、高性能ながら手頃な価格を実現した。黒いボディの側面やタッチセンサ周辺に赤のラインを加え、スタイリッシュに仕上げている。

LIFEBOOK UH55/T

 メモリは4GBで、ストレージ容量は500GB。インターフェースは、USB3.0×2、USB2.0、HDMI出力端子、SDカードスロットなどを備える。価格はオープンで、税別の実勢価格は15万円前後の見込み。1月23日に発売する。

 「LIFEBOOK AH42/T」は、タッチ非対応の15.6型ワイド液晶(1366×768ドット)を搭載するスタンダードノートPC。連続駆動時間は約10.2時間で、IEEE802.11acの高速通信に対応する。

LIFEBOOK AH42/T

 CPUはCeleron 2957Uで、メモリは4GB、ストレージ容量は1TB。インターフェースは、USB3.0×3、USB2.0、HDMI出力端子、SDカードスロットなどを備える。価格はオープンで、税別の実勢価格は13万円前後の見込み。2月13日に発売する。

 21.5型フルHD液晶を搭載する一体型PC「ESPRIMO FH52/T」は、奥行き17.5cmの省スペースモデル。ディスプレイを8~30°傾けることができるチルト構造を採用する。デスクトップPCながら、約7.1kgの軽量ボディなので、本体を移動する際も苦にならない。キーボードは本体の下にすっぽりと収納できる。

ESPRIMO FH52/T

 CPUはCeleron 1005Mで、メモリは4GB、ストレージ容量は1TB。インターフェースは、USB3.0×3、USB2.0×3、HDMI出力端子、SDカードスロットなどを備える。価格はオープンで、税別の実勢価格は16万円前後の見込み。2月13日に発売する。