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ソニー、4K有機ELパネル搭載の30型マスターモニタ「BVM-X300」、映像のプロや研究・産業向け

ニュース

2014/11/19 19:36

 ソニーは、業界初の4K(解像度4096×2160)有機ELパネルを搭載した30型マスターモニタ「BVM-X300」を、2015年2月に発売する。税別価格は388万円。放送局や映像制作プロダクションでの編集やカラーグレーディング、VFX・CG制作、カメラ調整、品質管理やクライアントの映像確認、企業や大学などの商品開発や研究、産業向けのマスターモニタとして提案していく。

BVM-X300

BVM-X300

 独自の4K対応有機ELパネルを採用し、有機ELパネルの上面から光を取り出す「Super Top Emission」構造によって、高輝度な画像を表示。マイクロキャビティ構造とカラーフィルタで色純度を高め、高いコントラストを実現する。業務用モニタ開発で培った「TRIMASTER」技術を組み合わせることで、高画質と信頼性を具現化した。

 黒の映像表示時に発光を行わない自発光方式で、これまでにない深い黒を表示。100万:1の高コントラスト比で、映像を鮮明に表示する。また、有機ELパネルのすぐれた動画応答性で動きの速い映像を確認しやすく、スクロールの残像が少ないので、滑らかに表示する。

 「Super Top Emission」のマイクロキャビティ構造と、カラーフィルタによる独自の色抽出技術による色純度の向上に伴い、デジタルシネマ要求仕様の色域(DCI-P3)を含む次世代放送の映像制作規格(ITU-R BT.2020)の色域に対応。ソニーの「S-Gamut3」や「S-Gamut3.Cine」色域にも対応し、低輝度でも正確な色再現性を維持するので、従来のLCDでは表示できなかった低階調の色を再現する。

 インターフェースは3G/HDI-SDI入力×4を備え、従来のSquare Division信号に加えて、2 Sample Interleave信号に対応する。3840×2160/24、25、30、50、60p、および4096×2160/24、25、30、50、60pの表示に対応し、4K/QFHD表示と2K/HD信号入力時にはピクセルコピー型の拡大を行うことで、忠実な信号を再現する。

 前面には、7種類の機能を割りあてることができるファンクションボタン、ダイレクトに色調整ができるマニュアル調整ボタン・つまみ、LED自照式ボタンなどを配する。

 2.2、2.4、CRT、S-LOG3の各設定によって、放送規格やデジタルシネマのガンマなどをサポート。CRTガンマでは、ソニーのCRTモニタ「BVM-Dシリーズ」や「BVM-Aシリーズ」に近い表示を実現する。