セイコーインスツル(SII)は、10月7日、2015年3月末で電子辞書ビジネスから撤退すると発表した。

 1987年に電子辞書ビジネスを開始し、学生、ビジネスマン、医療関係者など、それぞれのニーズに合った電子辞書を投入してきた。しかし、市場の成熟化や縮小、電子辞書としても利用できるスマートフォン・タブレット端末などのスマートデバイスの普及によって需要の伸びが期待できないことから、2015年3月31日で製造・販売を終了する。

 製品の修理、問い合わせ、コンテンツダウンロードなどを提供している「デイファイラークラブ」は、2015年4月以降もCPサービスセンターで引き続き対応する。

 家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、電子辞書は、1位のカシオ計算機、2位のシャープ、3位のキヤノンの上位3社で9割以上を占め、05年と06年にはシェア10%超で3位につけていたSIIは、ここ1~2年、2%台という低いシェアで4位にとどまっていた。SIIが撤退すると、事実上、3社の寡占市場になる。
 
電子辞書 上位4社 メーカー 販売台数シェア
メーカー 2013年 2014年1月~9月累計
カシオ計算機 58.7% 60.0%
シャープ 22.7% 23.8%
キヤノン 16.0% 13.8%
SII 2.5% 2.2%
「BCNランキング」<最大パネル>
 
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。