ヤフー、イー・アクセスの株式取得を中止、強みを生かした協業に

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2014/05/19 19:09

 「Yahoo! JAPAN」を運営するヤフーは、5月19日、ソフトバンクグループのイー・アクセスとウィルコムが合併して誕生する新会社の株式の取得を中止すると発表した。

 ヤフー、イー・アクセス、ウィルコムの3社は、今年3月27日、ヤフーがソフトバンクから、6月1日付でウィルコムを吸収合併したイー・アクセスの株式を取得すると発表していたが、その後、ヤフーとソフトバンクで協議を重ねた結果、5月27日、ヤフー取締役会で株式の取得を中止することを決議した。「ヤフーがイー・アクセスを子会社化して自らインフラを手がけるよりも、ヤフーはサービス、イー・アクセスはインフラというそれぞれの強みを生かした協業のかたちで事業を進めていくことが望ましい」との結論に至ったという。

 イー・アクセスとウィルコムは、予定通り6月1日を効力発行日として、イー・アクセスを存続会社、ウィルコムを消滅会社として合併し、後日、社名を「ワイモバイル」に変更する予定。新会社の代表取締役社長CEOには、イー・アクセス社長のエリック・ガン氏が就任する。

 新会社は、ヤフーとの密接な連携の下、3月27日の発表時にヤフーが掲げたコンセプト「ネットの生み出す楽しさ・便利さをみんなの手元に届ける」を引き継ぎ、サービスを展開する。また、ヤフーはヤフーのサービスを組み込んだ商材を新ブランド「Y!mobile」の名称で新会社と共同して展開する。「Y!mobile」で実施する各種の取り組みは、ソフトバンクモバイルで展開することも視野に入れ、ソフトバンクと議論を開始する。新サービスの内容は、決まり次第、改めて発表する。
 

3月27日に発表した「Y!mobile」のロゴ

3月27日に発表した「Y!mobile」のロゴ

 新ブランドの開始までは、引き続き現在のイー・アクセスとウィルコムはそれぞれのブランドでサービスを提供する。イー・アクセスとウィルコムが提供するPHSサービス、MVNO向けサービス、ADSLホールセールについては、新ブランドの立ち上げ以降も継続して提供する。