米マイクロソフト、Windows 8.1 Updateの詳細を発表

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2014/04/04 19:19

 米マイクロソフトは、米国時間の4月2日、サンフランシスコで開催している開発者向けコンファレンス「Build 2014」で、統合開発プラットフォームやWindows Phone 8.1、Windows 8.1 Update、新ライセンス体系など、Windowsに関するさまざまな強化を発表した。

 この発表を受けて、日本マイクロソフトは、4月3日に公式ブログで「Windows 8.1 Update-Windows エクスペリエンスにとっての重要な改良」「WindowsとWindows Phoneによるモバイルワークプレースの構築」と題した記事を公開した。ともに英語で書かれたブログ記事(Windows Experience Blog、Windows Experience Blog)を日本語に翻訳したもので、「Build 2014」での発表の詳細を紹介している。

 モバイル向けOSの最新版、Windows Phone 8.1は、今後数か月間にわたってWindows Phone 8ユーザー向けに展開していく。また、検索エンジンのBingを活用して機能し、質問を繰り返すことでユーザーの関心を事前に予測するデジタルアシスタント「Cortana」を発表。まもなく米国でベータ提供を開始し、英国と中国では2014年後半に、他国では15年に提供を開始する予定だ。

 Windows 8.1 Updateは、13年10月にリリースしたWindows 8.1のアップデート。米国西海岸時間の4月8日から、Windows 8.1ユーザーはWindows Updateを通じて、Windows 8ユーザーはWindowsストアを通じて無償で入手できる。

 Windows 8.1では、スタートボタンの復活、チュートリアル、パーソナライズ オプションの拡充、デスクトップへの起動機能、マルチタスク機能の強化など、多くの改良を行った。さらに、Windows 8.1 Updateでは、重要機能への迅速なアクセス、タッチデバイスと非タッチデバイス間で一貫したなじみのある体験、アプリ発見方法の拡充など、多くの機能改善を実施する。 
 

「Windows 8.1 Update」のスタート画面

「Windows 8.1 Update」のスタート画面

 このアップデートの重要機能として、従来のPC同様、マウスとキーボードで操作するユーザーにとってのユーザーインターフェースを改善。どの画面からでもタスクバーにアクセスし、Windows ストアアプリをデスクトップアプリやお気に入りのウェブサイトと同じようにタスクバーにピン留めできるようになる。スタート画面は、アカウント画像の隣の右上隅に電源と検索のアイコンを表示し、より使いやすくなる。また、Internet Explorer 11のパフォーマンスと互換性を強化した。エンタープライズ向けの機能では、Internet Explorer 11上でのInternet Explorer 8との互換性やデバイス管理機能を向上させた。

 さらに、競争が厳しいスマートフォン、タブレット、PCの各分野で、パートナー企業が低価格のデバイスを提供できるようにするために、ハードウェアパートナーに対してOffice 365の1年間無償サブスクリプションなどのサービスを含む「0ドルのWindows」を提供する。OSが動作するハードウェア要件も下げた。また、統合化した開発プラットフォーム「Visual Studio 2013 Update 2 Release Candidate」を発表。導入したユニバーサルプロジェクトによって、開発者はコードのおよそ90%を再利用し、単一のパッケージングシステムで、スマートフォン、タブレット、PC向けの共通ユーザーインターフェースを開発できる。