消費増税に備えて家計を見直す 2014年はデジタル家計簿デビューの年!

レビュー

2013/12/10 18:30

 2013年の終わりが迫っている。デジタル業界での注目は、来年2014年の4Kのテスト放送などに集まっているが、その前に控えているのが4月の消費増税だ。増税前の駆け込み需要もさることながら、増税後の買い控えも気になる。増税の影響は、デジタル家電だけではなく、家計にもダイレクトに響いてくるので、これまで以上に家計の見直しが必要になりそうだ。2014年はデジタル家計簿を使いこなし、やりくり上手を目指したい。

2014年はデジタル家計簿デビューしよう

2014年はデジタル家計簿デビューしよう

デジタル家計簿といえば「てきぱき家計簿マム」



 デジタル家計簿といえばテクニカルソフトの「てきぱき家計簿マム」が人気だ。全国の主要な家電量販店、パソコン専門店、ネットショップの実売データを集計した「BCNランキング」にもとづいてデジタル家電、PC、周辺機器など、部門別の年間販売数No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD」で、テクニカルソフトは4年連続でホームソフト部門を制している。

 この「てきぱき家計簿マム」の最新版「てきぱき家計簿マム9」が、11月22日に発売された。発売直後から好調で、11月中旬の発売にもかかわらず、BCNランキングでは前タイトルの「てきぱき家計簿マム8」とワンツーフィニッシュを飾った。これだけ売れているソフトなら、きっと使いやすいに違いない――そんな理由で「てきぱき家計簿マム9」をインストールした。

「てきぱき家計簿マム9」

最新版の「てきぱき家計簿マム9」

初心者にオススメのカレンダー機能 1か月のお金の動きをひと目で把握



 起動して、初期設定を済ませるとExcelのようなメイン画面が表示される。上に1週間分の日付、左に食費、家財・住居などの費目が並ぶ。毎日の支出を費目ごとに登録していくのだ。ノートの家計簿をつけていた人にとっては見慣れた画面だが、初めて家計簿をつける人には少々敷居が高いかもしれない。そんな人におすすめしたいのが「カレンダー」機能だ。

Excelのようなメイン画面

Excelのようなメイン画面

 「てきぱき家計簿マム」では、例えばレシート入力、明細一覧からの入力、カレンダーからの入力と、さまざまな入力方法に対応している。入力したデータは別の表示モードでも確認することができるので、入力モードは自分にとってわかりやすい、使いやすいモードを使えばいい。

 私の場合は、カレンダーモードに切り替えた。タブにカレンダーのマーク、太陽のマーク(日計)、月のマーク(月計)などがあるので、そこからカレンダーを選択する。すると1か月のカレンダーが表示される。このカレンダーから支出金額を記入したい日を選択して費目、金額を記入していくのだ。

カレンダーモード

カレンダーモード カレンダーにその日の合計支出金額が表示される

 登録を終えてカレンダー画面に戻ると、カレンダーにその日使った金額の合計が表示されるので、使いすぎた日がひと目でわかる。また、通常のカレンダーと同じようにスケジュールを記入することができるので、例えば旅行や外食の予定などを登録しておけば、支出の理由がひと目でわかる。また、光熱費やクレジットカードの引き落とし日を登録すれば、入金のし忘れも減るだろう。

 もう一つ、初心者にありがたいのが、付属のガイドブックだ。全ページカラーでさらに操作画面や表がふんだんに使われていて、非常にわかりやすい。ひと通り使い方をマスターした後で見直すと、もっと便利な使い方を発見できることがあるので、何度も読み返してしまった。

三日坊主にならないために無理せず毎日続ける



 家計簿つけは、毎日コツコツ続けることが重要。慣れれば日課になるだろうが、最初のうちは毎日つけるのがなかなか大変だった。遅く帰った日や疲れた日は、どうしても家計簿をお休みしたくなる。そんな、ちょっとさぼりたいときに私が活用しているのが、レシート機能だ。

 これは、レシートと同じような画面で、購入した品物、単価、数量を登録していく機能だ。これを使って細かく登録することで、例えばよく買う洗剤の底値や、肉や野菜はどこのお店のセール時が一番安いかなどを後々確認することができる。もちろん、この入力を初心者が毎日やるのは大変だ。私が活用しているのは、このレシート機能に新たに追加された画像添付機能なのだ。

 まず、レシートをスマートフォン携帯電話で撮影したり、クラウドサービス経由で送ってPCに保存する。レシート機能を立ち上げ、買い物をした店名、レシートに記載されている合計金額を登録し、レシート写真を貼りつける。時間があるときに、レシート画面を見ながら費目の詳細を追加してもいいし、収入と支出がわかる簡単な家計簿をつけたい人なら、このままでもOKだ。レシート画像があるので、後日単価を確認したいときにも便利だ。

レシート画像を添付して後で見直す

レシート画像を添付して後で見直す

 このほか、Suicaなどの電子マネーをよく利用する人は、電子マネー機能を活用しよう。電子マネーの情報を読み取るICカードリーダーが必要だが、買い物明細を自動で読み取ることができるようになる。特にクレジットカードからチャージできる電子マネーの場合は使いすぎてしまうことがあるので、支出を把握できるのはありがたい。

 「てきぱき家計簿マム」は驚くほど高性能で、好みに合った入力方法、確認方法を簡単に切り替えることができる。またアイコンがわかりやすく、操作がしやすかった。まだ始めたばかりだが、とりあえず1か月間家計簿をつけ、その後「診断機能」を使って予算と実費を見比べたり、家計簿をつけ続けることで前月や前年と簡単に比較したりしてみたい。2014年はデジタル家計簿を駆使して、「やりくり上手」を目指したい。(BCN・山下彰子)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。