アップル、「iBookstore」をオープン、電子書籍の配信を開始

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2013/03/06 13:23

 アップルは、3月6日、電子書籍ストア「iBookstore」日本版をオープンし、講談社、角川書店、文藝春秋、学研、幻冬舎などの大手・独立系出版社が電子書籍の有料配信を開始した。

アプリ「iBooks」やパソコンからアクセスできる「iBookstore」

 iPhone/iPad/iPod touchにインストールしたアプリ「iBooks」(バージョン3.1へのアップデートが必要)やパソコンの「iTunes Store」の「ブック」から本を探して購入できる。「iBooks」は、EPUB形式の電子書籍とPDFに対応し、文字サイズの変更、検索、メモなどの機能を搭載。「iCloud」を利用すれば、購入した電子書籍をすべての対応端末で読むことができ、メモやブックマークなども常に最新の状態に保つ。

「iBookstore」で購入した電子書籍を登録できる、アプリ「iBooks」の本棚
(iPad版のスクリーンショット)

 「iBookstore」は、フィクション、小説、マンガなど、数多くの日本語の作品を取り揃え、インタラクティブな仕掛けを施した作品やiBookstore限定配信、無料ブック、購入前に試し読みできる無料サンプルも用意する。オープン当初の主な配信作品は、村上龍『心はあなたのもとに』『希望の国のエクソダス』『空港にて』(iBookstore限定配信)、有川浩『空飛ぶ広報室』、谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』、尾田栄一郎『ONE PIECE』、ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』など。荒木飛呂彦のコミック『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部カラー版は、iBookstore限定先行配信となる。

 2010年1月にiPadと同時に発表した「iBookstore」は、世界51か国でサービスを提供。料理本、歴史書、伝記、絵本、児童書をはじめ、数百に及ぶカテゴリの書籍を揃える。