アドビ、文書作成支援機能を強化した「Adobe Acrobat XI」、編集可能なPDF作成機能を搭載

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2012/10/02 22:18

 アドビ システムズは、PDF作成・編集ソフト「Adobe Acrobat」の最新版として、「Adobe Acrobat XI Pro」「Adobe Acrobat XI Standard」を、10月26日に発売する。体験版と、無料の「Adobe Reader XI」は、10月15日からダウンロード提供する。

Adobe Acrobat XI Pro」(左)と、「Adobe Acrobat XI Standard」

 最新版は、ISO32000-1の仕様に準拠したPDFファイルの作成機能に加えて、新たに編集が可能なPDFファイルの作成機能や、複数の異なる形式の文書ファイルを、中身を確認しながらページ単位で自由に並び替えて、一つのPDFファイルに結合する機能を搭載した。

 文書セキュリティ設定など、使用頻度の高い複数操作の設定をあらかじめ登録しておき、ワンボタンで処理を自動的に実行する「アクションウィザード」機能を強化し、Office文書から直接実行できるようにした。また、仮想環境のタブレット端末での操作性を向上する「タッチモード」を搭載するなど、Citrixへの対応を強化した。

 新機能の追加や機能改善によって、直感的な「テキストと画像を編集」ツールを使うことで、シンプルなドラッグ&ドロップによるPDFファイルの編集ができる。また、PDFファイルの一部または全体をWordやExcelファイルとして保存して、入力し直すことなくOffice文書やウェブページとして再利用できる。

 「Adobe Acrobat XI Pro」は、レイアウトや書式、マスターレイアウトを保持したままでの、PowerPoint形式への書き出しに対応している。付属のアプリケーション「Adobe FormsCentral」を使えば、簡単に作成できる電子フォームで、オンラインサービスと統合して配布・収集・結果分析を簡素化できる。

 対応OSは、「Adobe Acrobat XI Pro」が、Windows 8/7/XP(32ビット版はSP3、64ビット版はSP2)、Windows Server 2008 R2/2008/2003 R2、Mac OS X 10.8/10.7.2/10.6.4。「Adobe Acrobat XI Standard」が、Windows 8/7/XP(32ビット版はSP3、64ビット版はSP2)、Windows Server 2008 R2/2008/2003 R2。

 「Adobe Reader XI」は、すべての注釈機能に対応することで、活用の幅が拡大。対応OSは、Windows 8/7/XP(32ビット版はSP3、64ビット版はSP2)、Windows Server 2008 R2/2008/2003 R2、Mac OS X 10.8/10.7.2/10.6.4。

 オンラインショップ「アドビストア」での価格は、「Adobe Acrobat XI Pro」の通常版が5万7540円、従来バージョンのユーザーを対象にしたアップグレード版が2万5410円、学生・教職員個人版が1万9530円。「Adobe Acrobat XI Standard」の通常版が3万6450円、アップグレード版が1万9110円。アドビストアのみ、ダウンロード版も販売する。

 「Adobe FormsCentral」は、月額1230円の「Basic」と、年額1万5700円の「Plus」を用意している。