ヤマハ、人の歌声を「VOCALOID」で再現する「VOCALOID3 Job Plugin VocaListener」

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2012/09/19 17:45

 ヤマハは、独立行政法人産業総合研究所(産総研)から技術ライセンスを受けて、人の歌声を「VOCALOID」の歌声でまねるソフト「VOCALOID3 Job Plugin VocaListener」を、10月19日からオンラインショップ「VOCALOID STORE」でダウンロード販売する。価格は1万9800円。

「VOCALOID3 Job Plugin VocaListener」の編集画面

 産総研が開発した人間の歌い方をまねて歌声を合成する技術「VocaListener」のライセンスを受けて、「VOCALOID3 Editor」にインストールして組み込める「VOCALIST3 Job Plugin」で一般向けサービスとして実用化した。「VOCALOID」による人間らしい自然な歌声合成が、人間の歌声を録音した音声ファイルを歌詞とともに入力するだけで簡単にできる。パートごとの処理にも対応する。

 入力した音声ファイルの歌い方に合わせて、メロディ情報の自動入力と、歌い方の細かいニュアンスを表現する歌声合成パラメータ(ピッチ/ダイナミクス)を自動調整し、「VOCALOID」の歌声でまねる。ポップスやジャズ、クラシック、民謡、演歌など、さまざまな歌唱方法を手本にした歌声の合成に対応している。「VOCALOID2」「VOCALOID3」の日本語ライブラリに対応し、さまざまな歌声ライブラリの声質で、その特徴を生かしながら歌声を合成することができる。

「VOCALOID3 Job Plugin VocaListener」による歌声合成の手順

 専用のユーザーインターフェースによって、自動調整した歌声合成パラメータの調整が可能。半音単位での移調に対応しているので、手本の歌声が男性の低い声でも、女性の高い声で合成できる。

 対応OSは、Windows 8(32/64ビット)/7(32/64ビット)/Vista(32ビット)/XP(32ビット)。対応「VOCALIST3 Editor」バージョンは3.0.5。使用にあたっては、別売の「VOCALOID3 Editor」と、「VOCALOID2」または「VOCALOID3」対応の日本語歌声ライブラリが必要。