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ペンタックスリコー、小型・軽量のミラーレス一眼「PENTAX Q10」、新型センサを搭載し基本機能を向上

ニュース

2012/09/11 18:12

 ペンタックスリコーイメージングは、小型・軽量のミラーレスデジタル一眼カメラ「PENTAX Q10」を10月中旬に発売する。

PENTAX Q10

 レンズ交換式デジタル一眼カメラで世界最小・最軽量の「PENTAX Q」をベースに開発。高感度、低ノイズ特性の新型裏面照射型CMOSイメージセンサを搭載することで、最高ISO感度6400、有効画素数約1240万画素を実現した。また、画像処理エンジンと「Qマウント」専用の高性能レンズを組み合わせることで、画像周辺部までクリアでコントラストが高く、階調再現性や質感描写にすぐれた高画質画像を撮影できる。

 高感度ノイズを大幅に低減し、ISO100~6400の幅広い感度設定に対応。複数の撮影画像を重ね合わせるHDR機能を利用して、ノイズ・白とび・黒つぶれを抑えた画像を撮影できる。また、新型センサやアルゴリズムの改良によって、暗い場所や望遠撮影時のピント合わせを高速化。専用のAF(オートフォーカス)補助光で、暗い場所でもピントを合わせやすい。最大12人の顔を検出し、主要被写体を判断してピントを自動で合わせる顔検出AFを備える。

 画像処理機能は、撮影者の意図や撮影シーンに合わせて、全9種類から画像仕上げを選択できる「カスタムイメージ」や、カメラ内で画像にさまざまな加工処理を施して多彩な映像表現を楽しめる全19種類の「デジタルフィルター」、独創的な9種類の写真表現を選べる「スマートエフェクト」を搭載する。

 本体前面の「クイックダイヤル」には、「スマートエフェクト」を割り当てているので、液晶モニタで効果を確認しながら、思い通りの仕上がりを選んで撮影できる。「クイックダイヤル」には、好みのモードを四つまで割り当てることができ、「カスタムイメージ」や「デジタルフィルター」、アスペクト比設定などの割り当てにも対応する。

 手ブレ補正機構には、カメラ内のセンサが検知した手ブレ量に応じてCMOSイメージセンサをシフトする「SR(Shake Reduction)」を搭載。望遠撮影やストロボオフ撮影、夕暮れ時の撮影など、手ブレを起こしやすい撮影条件でも、ブレを抑えたシャープな画像が得られる。

 このほか、フルHD/30fps対応の動画撮影機能や、ピント位置や被写体の距離などをカメラが自動で判断して被写体を浮き立つように撮影する「ボケコントロール」機能、撮影シーンに合わせてカメラが自動的に最適な設定を行う「オートピクチャーモード」、アイコンを選ぶだけでシーンごとに最適な設定を行う「シーンモード」などの機能を備える。

 レンズマウントは「Qマウント」。対応メディアはSDXC/SDHC/SDカード。ボディサイズは幅102.0×高さ58.0×奥行き33.5mmで、重さは約200g。カラーは、シルバー、ブラック、レッドの3色。

 価格はオープン。発売時期と実勢価格は、ボディ単体の「PENTAX Q10 ボディキット」が10月中旬の発売で、実勢価格は3万円台半ばの見込み。「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」レンズが付属する「PENTAX Q10 ズームレンズキット」が10月中旬の発売で、実勢価格は5万円前後の見込み。「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」と「PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM」の2本のレンズが付属する「PENTAX Q10 ダブルズームキット」が11月上旬の発売で、実勢価格は7万円程度の見込み。

「PENTAX Q10 オーダーカラー受注サービス」のラインアップ

 「PENTAX Q10」の発売に合わせて、ボディ20色、グリップ5色の組み合わせで97種類の本体カラーを選べる「PENTAX Q10 オーダーカラー受注サービス」を開始する。対象製品は「PENTAX Q10 ボディキット」「PENTAX Q10 ズームレンズキット」「PENTAX Q10 ダブルズームキット」で、それぞれのレギュラーカラーの発売日から注文を受けつける。受注は取扱店の店頭で行い、受注後、最短約2週間で注文した取扱店に出荷する。価格は通常製品と同じ。

「Kマウントレンズ用アダプターQ」(左)と、「PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM」

 また、「PENTAX Q10」に対応するマウントアダプタ「Kマウントレンズ用アダプターQ」を10月中旬、望遠ズームレンズ「PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM」を11月上旬に発売する。

 「Kマウントレンズ用アダプターQ」は、「PENTAX Qシリーズ」にペンタックスの「Kマウント」レンズを取りつけることができるマウントアダプタ。35mmフィルム換算で5.5倍相当の画角になる。魚眼から広角単焦点、望遠ズームレンズなど、累計215種類のKマウントレンズをすべて装着できる。

 メカニカルシャッター機構を備え、動体撮影時や超望遠撮影時にカメラ本体の振動などによって被写体が歪む「ローリング歪み」現象の発生を防ぐ。また、手動での絞り調整や、別売の三脚座を装着でき、装着したレンズの焦点距離をカメラ本体に入力するだけで、すべてのレンズが手ブレ補正に対応する。内蔵シャッタースピードは1000分の1~30秒。サイズは直径68×長さ37mmで、重さは約145g。価格はオープンで、実勢価格は2万円台半ばの見込み。

 「PENTAX-06 TELEPHOTO ZOOM」は、35mmフィルム換算で83~249mm相当の望遠ズームレンズ。ズーム全域でF2.8の明るい開放F値を実現した。ED(特殊低分散)ガラスを2枚、異常低分散ガラスを1枚使用することで、ズーム全域で色収差を補正し、描写性能を向上した。

 AFでのピント合わせ後にマニュアルでのピント合わせに切り替えられる「Quick-Shift Focus System」を採用。レンズ前面には汚れに強い「SP(Super Protect)コーティング」を施している。レンズ構成は10群14枚で、最短撮影距離はズーム全域で1.0m。サイズは最大径50.0×長さ56.0mm(収納時)で、重さは約90g。フィルタ径は40.5mm。価格はオープンで、実勢価格は2万円台半ばの見込み。