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ソフトバンクとペイパル、合弁会社PayPal Japanを設立、グローバルモバイル決済ソリューション「PayPal Here」を提供

ニュース

2012/05/09 18:31

 ソフトバンクとペイパルは、5月9日、日本でデジタル決済を推進する合弁会社PayPal Japanの設立と、グローバルモバイル決済ソリューション「PayPal Here」の導入を発表した。

「PayPal Here」で使用する専用のカードリーダー

 PayPal Japanには、ペイパルとソフトバンク(または両社の関連会社)がそれぞれ10億円(1250万ドル)ずつ、合計20億円(2500万ドル)を出資する。役員は両社3名ずつの合計6名で、ソフトバンク側からは同社の取締役常務執行役員である、喜多埜裕明氏のCEO就任を予定している。

 「PayPal Here」は、スマートフォンに差して使用する親指大のカードリーダーと無料のモバイルアプリを使って、クレジットカードやデビットカード、「PayPal」による支払いができるサービス。すでに、アメリカ、カナダ、香港、オーストラリアでサービスを開始している。

 事業者は、これまでクレジットカード決済にかかっていた手間や時間を省くことができる。支払いはすぐにペイパルアカウントに入金され、アプリを通じて資金状況を確認できる。また、カードリーダーはカード情報を暗号化し、すべての取引を世界レベルのセキュリティと不正防止システムによって保護するとともに、カスタマーサービスを提供する。

 カードリーダーと事業者用のiPhoneアプリは、5月9日から一部の事業者に対して限定的に提供する。一般への提供は、今後1~2か月程度で開始する予定。また、事業者用のAndroidアプリも、1~2か月程度での提供を予定している。

 カードリーダーはソフトバンクグループから販売する予定で、価格はオープン。実勢価格は1200円前後の見込み。「PayPal Here」の利用にあたっては、カードリーダー以外の導入費用や月額費用は不要。取引手数料は5%で、1回の取引ごとに手数料が発生する。

 利用者用のiPhoneアプリ「PayPal Mobile」は、App Storeから無料でダウンロードできる。「PayPal」アカウントをもっていれば、アプリの「お店情報」機能を使って、近くにある「PayPal Here」対応店舗を検索できる。店舗には、ユーザーがアプリを起動して画面をタップしたことを通知するので、「PayPal Here」でユーザーの名前と顔写真を確認し、支払いを受け付ける。