ドコモの「spモード」利用者のメールアドレスが置き換わる不具合、22日に解消へ

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2011/12/21 16:23

 NTTドコモがスマートフォン向けに提供している「spモード」が利用しづらくなる通信障害が、12月20日12時22分から約2時間にわたって発生した。この不具合に伴って、「spモード」利用中の一部ユーザーのメールアドレスが、別のユーザーのアドレスに置き換わってしまうトラブルが発生した。

「spモード」のロゴ

 spモードの通信障害が回復した後、ユーザーの申告によって発覚。spモードサーバーの自動補正機能によって、12月20日18時頃には、新たなトラブルは解消したが、すでに別のアドレスに置き換わったメールアドレスの復旧は、22日午前中になる見込み。

 誤ったメールアドレスのまま送信すると、実際の送信者とは別のユーザーのアドレスが表示され、受信者は知らない人からのメールだと誤認してしまう。また、この受信メールに返信すると、表示されている別のユーザー宛てに送信されてしまう。ドコモでは、回避策として、自分のメールアドレスを確認し、もし別のメールアドレスになっている場合は、端末の電源をいったん切った後、電源を入れ直してほしいとしている。

 12月20日時点のspモードの契約者は約670万人で、そのうちメールアドレスが置き換わった可能性のあるのは約10万契約とみられる。ドコモでは、パケット交換機のリセットを行うとともに、念のため該当するユーザーは「端末の電源オフ/オン」を行ってほしいと呼びかけている。また、ネットワーク全体の処理能力と処理手順の総合的な見直しを行い、再発防止に取り組む。

 今回の不具合によって影響を受ける可能性があるとして、現在、spモードの各種設定変更、電話帳バックアップ、spモードコンテンツ決済など、一部サービスの提供を停止しているが、「spモード」の復旧とあわせ、12月22日午前中に再開する予定。

 「spモード」は、2010年9月に開始したスマートフォン向けのプロバイダサービス。spモードに対応するスマートフォン・タブレット端末で利用できる。「spモード」を契約すると、専用メールアプリ上で、iモードと同じメールアドレス(@docomo.ne.jp)を使ったメールサービスを利用できる。ドコモの従来型の携帯電話からスマートフォンに買い替える際、現在使用しているiモードのメールアドレスをそのまま継続して使いたいときには、事実上、契約が必須となっている。利用料金は月額315円。