KDDI、iPhone 4Sの発売セレモニー、au復活に向けて「これからが始まり」と田中社長

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2011/10/14 13:53

 KDDIは、10月14日午前8時、全国のauショップやアップルストア、家電量販店などで「iPhone 4S」の販売を開始した。東京・神宮前の「KDDIデザイニングスタジオ」では、カウントダウンセレモニーを開催。田中孝司社長が「これからが始まり」と、販売への意気込みを語った。

発売セレモニーが開催された「KDDIデザイニングスタジオ」

 田中社長は、「auから『iPhone 4S』を発売することになって本当にうれしい」と胸の内を語り、「『iPhone 4S』がラインアップに入ったことによって、いろいろな端末(OS)を提供できるauになった」と述べた。

iPhone 4Sをアピールする田中孝司社長

 ソフトバンクモバイルとの“販売合戦”については、「どこでもつながるという価値を提供できる」と優位性を説明。1か月あたりの利用料金はソフトバンクモバイルのほうが安いとの指摘にも、つながるネットワークで補えることを訴え、さらに「現在、500円程度を割り引くキャンペーンを実施している」と、利用料金でソフトバンクモバイルに引けを取らないことをアピール。「スマートフォンは後発だったが、これからが始まり。au復活に向けて、新しい時代がきたと実感している」と力強く宣言した。

 セレモニーには、前日に配布した整理券の番号「1」を受け取った女性が登場。これまでもiPhoneユーザーだったが、「家でiPhoneがつながらない」という理由で乗り換えるのだという。ソフトバンクモバイルからの乗り換えということで、会場には「本当に整理券を受け取った人なの」という雰囲気が漂ったが、田中社長は「やらせではありません」と何度も強調した。

整理券番号「1」の女性が登場

 「つながる」を理由にauの「iPhone 4S」を選ぶ人は、確かに多いようだ。発売前の列に並んでいた新潟県の男性も、「iPhoneが気になっていたが、家ではつながりにくく、ソフトバンクモバイルに変えることができなった」という。現在持っている端末のキャリアはNTTドコモだそうで、「auから発売になると聞いて、これでiPhoneが持てるようになる、とうれしかった」と笑った。

 前日に配った整理券は先着50人限定。発売セレモニーをはじめ、新規購入や機種変更などの手続きは、混乱やトラブルもなく静かなスタートを切った。

「KDDIデザイニングスタジオ」の出入口周辺に混雑はない

事務手続きも混乱なし

 なお、整理券番号「1」を受け取った女性はNMP(番号ポータビリティ)での購入で、システムの起動時刻が機種変更のシステムより遅く、au初の「iPhone 4S」を受け取った人は機種変更した男性だった。

最初に受け取ったのは機種変更の男性