米アップルは、現地時間の10月4日（日本時間10月5日）、プレス向けイベント「Let's talk iPhone」を開催し、「iPhone 4S」とともに、マイナーチェンジした新しい「iPod nano」と、「iOS 5」と「iCloud」を搭載した新しい「iPod touch」を発売すると発表した。「iPod nano」は10月5日から、「iPod touch」は10月12日から販売する。

　「iPod nano」は、昨年9月に発売したクリップ付きの第6世代iPod nanoをベースに、画面に表示するアイコンを大型化し、クロックフェイス（時計表示）のバリエーションを追加した。従来同様、酸化皮膜処理した美しいアルミニウムボディに、マルチタッチに対応する1.54インチのカラー液晶ディスプレイを備え、改良した内蔵フィットネス機能やFMラジオを搭載する。容量は16GBと8GB、カラーはシルバー、グラファイト、ブルー、グリーン、オレンジ、ピンクとApple Store限定のレッドの全7色。

　クロックフェイスは、クラシックなアナログ時計、デジタル時計、ミッキーマウス、ミニーマウス、カエルのカーミットなど全18種類。純正アクセサリとして、本体と同時に、iPod nanoを腕時計のように身につけられるウォッチバンド「iWatchz ウォッチバンド for iPod nano」も発売した。ウォッチバンドのカラーはブラック、グレー、ホワイト、オレンジ、レッドの5色。 

　「iPod touch」は、960×640ピクセル、3.5インチの「Retinaディスプレイ」を備え、音楽・写真・動画の再生に加え、メールやインターネット、ゲームなども楽しめる多機能プレーヤー。同時に発表した「iPhone 4S」同様、iOS 5搭載デバイス間でテキストメッセージをやりとりできる「iMessage」や「通知センター」「リマインダー」など、200以上の新機能を搭載した「iOS 5」を搭載し、無料のクラウドサービス「iCloud」も利用できる。

　従来のブラックに加え、カラーバリエーションとして、新たにホワイトを追加した。容量は、64/32/8GBの3種類。通話機能やGPS機能がなく、カメラの性能が劣るものの、高さ110.0×幅58.9×厚さ7.2mm、重さ101gと、本体はiPhoneよりも薄く、軽い。

　価格は、「iPod nano」の16GBが1万2800円、8GBが1万800円、「iPod touch」の64GBが3万3800円、32GBが2万4800円、8GBが1万6800円。「iPod nano」「iPod touch」ともに、従来モデルより3000円～4100円値下げした。なお、「iOS 5」は、事前に告知していた通り、既存の第3世代・第4世代iPod touchユーザー向けに、10月12日から無料ソフトウェアアップデートを提供する。