iPhone 4をワイヤレス充電、簡単・便利な日立マクセルの充電器「AIR VOLTAGE」を試した

レビュー

2011/09/16 21:45

 ウェブサイトを閲覧したり、ゲームで遊んだりと、通話以外のさまざまな場面で活躍するスマートフォン。まだまだ使いたいのに、気がついたらバッテリが……、などという人は多いだろう。そう、スマートフォンの最大の弱点は、使い倒したときのバッテリにある。そんな事態を防ぐ策は、もちろん毎日の充電を欠かさないこと。その作業を簡単・便利にしてくれる充電器を見つけた。iPhone 4を“置くだけ”で充電できる日立マクセルの「AIR VOLTAGE」シリーズだ。

充電はiPhone 4を“置くだけ”



 「AIR VOLTAGE」は、プレート状の充電ステーション「WP-PD10S.BK」と充電用カバー「WP-SL10A.BK」がセットになった充電器。iPhone 4に「WP-SL10A.BK」を装着して、「WP-PD10S.BK」に乗せるだけでワイヤレス充電できるスグレモノだ。

光沢のあるブラックで高級感を感じさせる「WP-PD10S.BK」

 セットアップは簡単で、「WP-PD10S.BK」に電源ケーブルを接続してコンセントに差し込むだけ。あたりまえだが、ワイヤレスで充電といっても、感電の心配はない。実際に触ってみたが、当然しびれたりしなかった。安心して使用してほしい。

 「WP-SL10A.BK」をiPhone 4に装着する方法は、一般的なiPhoneカバーと同じ。iPhone 4専用デザインなので、着脱は非常に簡単だ。違いを挙げるとすれば、ドック端子を接続する必要があるぐらいだろう。

一般的なカバーと同じようにiPhone 4に装着

 これで準備は完了。iPhone 4を置くと、「WP-PD10S.BK」の青いLEDが点灯して充電が始まる。ワイヤレス充電の仕組みは、標準化団体「WPC(Wireless Power Consortium)」が策定した規格「Qi(チー)」に対応。充電可能なエリアは広く、iPhone 4を横や斜めなど、適当に置いても充電できる。必要な作業は本当にポンと「置くだけ」。帰宅して、まず充電し忘れることはない快適さだ。電源ケーブルの接続が面倒と感じない人でも、ぜひ試してほしい。一度味わうと、手放せなくなること間違いなしだ。

青色LEDが点灯して充電開始を知らせる

斜めに設置しても充電できる

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保護カバーとしても使える「WP-SL10A.BK」



 本当に便利な「AIR VOLTAGE」なのだが、「充電するたびにカバーを装着するのはちょっと面倒」と思う人もいるだろう。その解決策が、「WP-SL10A.BK」を日常使いの「iPhone 4カバー」として使うこと。デザインはシンプルで飽きがこないし、装着した状態でもマイクやスピーカーカメラを使うことができる。厚さ約15mm、重さ約40gと少々かさばるが、慣れてしまえばそのボリューム感がiPhone 4を強固に守ってくれていると感じるようになるだろう。

装着したままでもマイクやスピーカー、カメラが使えるデザイン

 ドックがふさがれてしまうので、PCとどのように同期すればいいかを心配する人もいるかもしれない。しかし、カバーの着脱は非常に簡単だ。だから、先ほどとは逆の使い方になるが、普通に充電するときだけ使うのもいい。充電ケーブルに差し込んで充電するよりも、はるかに簡単であることだけは確かだ。なお、今秋リリースが予定されている「iOS 5」は、ワイヤレス同期ができる「Wi-Fiシンク」に対応するので、「WP-SL10A.BK」を着けたままでもPCと同期できるようになる。

カバーを装着すると厚みは15mm

対応製品は増加傾向



 「AIR VOLTAGE」には、2台の端末を同時に充電できるタイプの「WP‐PD10.BK」もある。iPhone 4を持っている家族が複数いるのなら、こちらを購入するのもいいだろう。さらに、充電用カバーには、新色として「ホワイト」が登場。ホワイトのiPhone 4にぴったりだ。

2台の機器を同時に充電できる「WP‐PD10.BK」

 「AIR VOLTAGE」は、ワイヤレス充電の標準規格「Qi」に対応しているので、iPhone 4でなくても、「Qi」に対応していれば充電することができる。ちなみに今年9月初旬時点での「Qi」対応機器には、パナソニックの電源パック「Charge Pad」シリーズ、NTTドコモのシャープスマートフォン「AQUOS PHONE f SH-13C」などがある。

 現在、ワイヤレス充電することができる機器の電力範囲は5Wまでだが、今後さらに電力の高い機器にも対応する予定だ。充電できる機器が増えることも踏まえながら、「AIR VOLTAGE」の使い勝手のよさをぜひ実感してほしい。(フリーライター・星政明)