シャープ、衣類をハンガーにかけて乾燥、タテ型洗濯乾燥機「ES-TX910」「ES-TX810」

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2011/09/06 20:31

 シャープは、9月6日、記者発表会を開き、ハンガーに衣類をかけて洗濯機のなかで乾燥できるタテ型洗濯乾燥機2機種を9月15日に発売すると発表した。

 専用ハンガーを使って、フタの内側のフックに衣類をかけて乾燥できる「ハンガードライ」機能を搭載。ブラウスや体操着を約15分で乾かすことができる。干す場所に困るシーツは、M字型にしてハンガーにかけることで、シワや乾きムラを抑えて約60分で乾燥。上履きを早く乾かしたいときは、ヒモや洗濯バサミをハンガーにかけて吊るすことで、約60分で乾燥できる。 

上履きを早く乾かしたいときにも便利

 さらに、1cm3あたりのイオン濃度7000個の「高濃度プラズマクラスター7000」によって、水を使わずに衣類の除菌や消臭ができる「ハンガーリフレッシュ」機能も搭載。家庭で洗いにくいスーツなどを、手軽に消臭することができる。

 水流を起こすパルセーターには、新たにイルカの高速遊泳の原理を応用した「ドルフィンパル」を搭載。従来の回転水流に加え、タテ方向に強力な水流を生み出し、洗浄力と節水性を高めた。黒カビの侵入を防ぐとともに、洗濯時に水をムダに使わない独自の「穴なし槽」との相乗効果によって、節水性能を高めている。 

ブラウスや体操着は約15分で乾かせる

 ラインアップと実勢価格は、洗濯容量9.0kg/乾燥容量4.5kgの「ES-TX910」が14万円前後、洗濯8.0kg/乾燥4.5kgの「ES-TX810」が13万円前後の見込み。サイズは、ともに幅600×奥行き650×高さ1025mmで、重さは43kg。 

健康・環境システム事業本部の阪本実雄ランドリーシステム事業部長

 記者発表会で、健康・環境システム事業本部の阪本実雄ランドリーシステム事業部長は、「ドラム式とタテ型を合わせた洗濯乾燥機市場は、洗濯機市場全体の約3割で推移している。このうちドラム式については、高額商品ということもあって、景気後退の影響を受けて需要は足踏み状態。一方、タテ型は好調」としたうえで、「ハンガードライ」と「ハンガーリフレッシュ」による新しい価値を提案することで、市場全体の7割程度を占める全自動洗濯機からの買い替え需要の獲得に力を入れる方針を示した。