【ベルリン発】9月2日、ドイツ・ベルリンで、世界最大級の家電製品見本市「IFA2011」が開幕した。初日は、朝から世界中から多くのプレス関係者や業界関係者、一般客などが訪れた。

ベルリン郊外にある会場の「メッセ・ベルリン」。
25万m2を超えるスペースに世界中のメーカーが出展している

 開幕前のプレスカンファレンスでは、欧州向け製品を中心に、さまざまなメーカーが製品を発表。ソニー、パナソニック、シャープ、東芝など日本の大手メーカーや、サムスン電子、LGエレクトロニクスなどの韓国勢、中国のハイアール、そして欧州を本拠とするフィリップス、シーメンスなど、多くのメーカーが報道関係者向けのブースを開設した。

ゲーム、ムービー、音楽、写真の4テーマで製品を展示するソニーブース。
実際に製品を体感することができる

パナソニックは、薄型テレビやデジタルカメラ、ビデオカメラなどをところ狭しと展示

 なかでも人気を博しているのは、ソニーがプレスカンファレンスで発表したAndroid OS搭載の欧州向けタブレット端末だ。日本では、9月1日に「Sony Tablet」として発表している。またサムスンは、「大画面スマートフォン」と称して5.2インチと7インチのタブレット端末を発表。今年の後半は、タブレット市場の盛り上がりが期待できそうだ。

東芝が発表した薄型のタブレット端末

日本でソニーが発表したタブレット端末「Sony Tablet P」

 薄型テレビの注目は、フルHDを超える超高精細パネルを搭載したディスプレイだ。東芝は、解像度がフルHDの4倍の「4K2K」(3840×2160)で、グラスレスの3D表示に対応した高画質テレビ「REGZA 55ZL2」を、欧州で発売することを発表した。

「Glasses-Free 3D」を実現した「REGZA 55ZL2」

 初日の「IFA2011 オープニング・インターナショナル・キーノート」では、東芝の大角正明執行役上席常務が、「省エネ・低炭素社会の実現に向けた取り組み」をテーマに講演した。

 大角常務は、東日本大震災に対する世界中からの支援に感謝するとともに、今回の予想できない災害によって「価値観が変化した」としたうえで、「今後は、太陽光や風力発電など、再生可能なエネルギーを活用するスマートシティづくりを巡って、グローバルで競争が起きるだろう」と分析した。

東芝の大角正明執行役上席常務

 また、震災に関連して起きた計画停電を防ぐために、ネットを中心に巻き起こった「ヤシマ作戦」を紹介。これから整備されていくスマートシティについて、送電技術や上水道施設などの都市のインフラ、高層ビルディングなどに向けたエレベーターなどの技術をアピールした。

 さらに、バッテリ駆動で約3時間利用できる薄型テレビや、家庭内の消費電力や太陽光発電量などを管理するタブレット端末向けアプリなど、未来に向けたエネルギーマネジメントサービスを紹介した。

【現地レポート】
・「IFA2011」レポート、注目モデル揃い踏みのタブレット端末 ノートPCは「UltraBook」で対抗
・「IFA2011」レポート、最新薄型テレビ事情、主役はサービスやソフトに
・「IFA2011」レポート、珍しいモノあれこれ、日本では見かけない海外の白物家電をチェック