本格的なデジタル放送時代に突入し、薄型テレビはエントリーモデルから高機能・高画質・3Dのハイエンドモデルまで、各社の最新機種が出揃っている。数年前に薄型テレビを購入した人のなかには、「そろそろ最新モデルに買い替えようかな」と考えている人もいるだろう。どうせ買い替えるなら、単にテレビを「見る」だけでなく、「楽しめる」モデルにしたいところだ。そんな人に向けて、LGエレクトロニクス・ジャパンは、気軽に3D映像を視聴できる「CINEMA 3D」シリーズを6月に発売した。商品企画パートC.E.セールスチームの土屋和洋部長に、「CINEMA 3D」の特徴と拡販策を聞いた。

「CINEMA 3D」シリーズ「LW5700」

 「CINEMA 3D」シリーズの「LW5700」には、47インチと42インチ、32インチの3モデルがある。「みんなで一緒に、もっと自由に3D映像を楽しんでもらうこと」をコンセプトに、独自の3D映像方式「FPR(Film Patterned Retarder)」方式を採用。右目用と左目用の映像を同時に表示し、日常生活でものを見るときと同じように3D映像を見る方式だ。

 土屋部長は、「目にやさしく、自然に3D映像を楽しむことができる。『画面がちらつく』『疲れやすい』『リラックスしてみることができない』など、これまでユーザーが3Dテレビで感じていた不満を解消した」と説明する。 

商品企画パートC.E.セールスチームの土屋和洋部長

 液晶パネルは、どの角度から見ても色合いの変化が少ない広視野角の新IPSパネル。このパネルとFPR方式によって、リビングのどの位置からでも、例えば寝転んだ状態でもテレビを楽しめる。土屋部長は、「決まった位置からでなければ3D映像を見ることができないというこれまでの課題を解決した。家族や友人などと一緒に楽しむことができる」とアピールする。

 専用の3Dメガネは、映画館が使用する円偏向方式を採用し、首を傾けても左右の映像がずれないようになっている。しかも、偏向フィルムなので充電が不要だ。土屋部長は、「重さが16.5gで、鼻や耳への負担が少ない」と、長時間かけても疲れないことを強調。また、メガネをかけている人のために、メガネの上からかけるクリップオンタイプを用意している。

 このような特徴をもつ「CINEMA 3D」を拡販するために、同社が力を注いでいるのが、「できるだけ多くの人に体験してもらうこと」(土屋部長)だ。例えばある家電量販店では、デモンストレーションコーナーに専用3Dメガネ10個を用意し、「友人や家族連れのお客様が、全員で視聴できるようにした」という。

 また、映画館のワーナー・マイカル・シネマズで、来場者を対象にタッチ&トライイベントを実施。他社製品と「CINEMA 3D」を比較するコーナーでは、「9割以上の参加者が、『CINEMA 3D』のほうが視聴範囲が広くきれいに見えると回答した」と、土屋部長は自信をみせる。

 テレビを楽しむには、迫力のある映像がポイント。3Dテレビはこの点は満たしているが、それでも「3Dテレビはまだ敷居が高くて……」と感じる人も多いだろう。そんな人に対して、土屋部長は「CINEMA 3Dを体験すれば、3D映像がいかに身近なものかをわかってもらえる」と断言する。「CINEMA 3D」で、「デジタル時代の新しいテレビの世界を日本市場に浸透させる」と、土屋部長はテレビ事業拡大への意気込みを示した。