シャープは、7月12日に記者会見を開き、100度以上の過熱水蒸気を用いて食材を焼く「ウォーターヒート技術」を採用したオーブン「ヘルシオ」の新製品として、携帯電話やスマートフォンの赤外線通信で料理の写真を送信できる「PX-PX2」など4モデル計9機種を、8月25日に発売すると発表した。

 「ヘルシオ」は、100度以上の過熱水蒸気によって食材を調理するオーブン。加熱時に起こる細胞破壊や表面の乾燥を抑えることで、ビタミンCなどの栄養素を保持し、食材のうまみを閉じ込めて、素材本来のおいしさを保つ。

ヘルシオ最上位モデル「PX-PX2」

 新製品は、最上位モデル「PX-PX2」に、オリジナルレシピをインプットして呼び出す「マイヘルシオ」機能を搭載。さらに、携帯電話やスマートフォンの赤外線通信に対応。料理の写真を送信して、タッチパネルの手書き入力でメニュータイトルを残すことができる。子どもの誕生日や家庭のイベントなどでつくった思い出の料理を撮影した写真と一緒に、加熱方法や温度、時間などの調理条件をヘルシオに登録しておくことができる。

コンパクトモデルの「AX-CX2」はレッド系、ホワイト系、ピンク系をラインアップ

 そのほか、「PX-PX2」にはサンマやイワシなどの魚を骨まで柔らかくする「骨まで柔らか」機能を搭載。また「PX-PX2」とスタンダードモデル「PX-GX2」は、70~95度の水蒸気で蒸す「ソフト蒸し」利用時に、疲労回復に有効とされるイミダゾールペプチドを保持する機能を搭載した。

 ラインアップと価格は、容量30Lで2段調理のタッチパネルを搭載した「PX-PX2」が16万円前後、タッチパネル非搭載のスタンダードモデル「AX-GX2」が11万円前後、26Lで1段調理の「AX-MX2」が7万5000円前後、18Lで1段調理のコンパクトモデルの「AX-CX2」が6万円前後の見込み。カラーは全モデルでレッド系とホワイト系をラインアップする。さらに、コンパクトモデルの「AX-CX2」には、独身の若い女性をメインターゲットに、新たにピンク系を加えた。

長谷川実健康・環境システム事業本部調理システム事業部長

 記者会見で長谷川実健康・環境システム事業本部調理システム事業部長は、「ヘルシオは04年に発売した初代機以降、今年5月で累計100万台の販売を達成した」と実績を説明。同社によると、人々の食に対する考え方は、これまでの健康志向、安心・安全への関心に加え、震災後に節電意識の高まりなどで、従来よりも早い時間帯に帰宅する人が増えていることなどから、自宅で食事をする「内食」や手作り志向が高まっているという。こうした状況を背景に、「ヘルシオ」の機能強化やラインアップの強化によって販売の拡大を図る。