地デジの“乗り換え”はPCで! WDLCの地デジ化促進が最終ステージへ

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2011/07/11 18:26

 「リビングのテレビはエコポイントで間に合わせたけど、自分の部屋も地デジ化しなきゃならないんだよなあ」「そのうちと思っていたら、1か月を切っちゃった……」。7月24日のアナログ放送終了を目前に控えて「わかっているけど決められない」――そんな人には、PCとテレビ、ブルーレイディスク(BD)レコーダーの1台3役、そう、地デジPCがオススメだ。

 関東甲信地方に梅雨明け宣言が出た7月9日、ウィンドウズ デジタル ライフスタイル コンソーシアム(WDLC)は、地デジPCで地デジ化への理解を深める体験イベント「地デジ乗り場」を、東京・新宿駅東口前の新宿ステーションスクエアで開催した。10日まで開催したこのイベントで、WDLCは地デジPCの魅力をアピール。地デジ化に向けた取り組みが最終ステージに入った。

東京・新宿で開催した「地デジ乗り場」

 このイベントは、アナログ放送終了を直前に控えていることから「地デジ化に乗り遅れないように気をつけて!」との意味合いから、名称を「地デジ乗り場」にして、会場にはバスの停留所を設置した。

バスの停留所を設置

 会場では、Windows 7を搭載した最新の地デジPCを展示し、快適な活用方法をタッチ&トライ形式でわかりやすく紹介。新宿を訪れた多くの人が実際に地デジPCを体験していた。

会場では多く人が地デジPCを体験

 会場付近では、通行人に「地デジカうちわ」を配ったほか、タッチ&トライに参加した人には「パソコンも地デジカウォーター」をプレゼント。梅雨明けの猛暑のなか、多くの人が重宝していた。

会場付近で「地デジカうちわ」を配布

タッチ&トライに参加して「パソコンも地デジカウォーター」をゲット

 また、JR新宿駅構内にはイベント開催のポスターを掲出。乗車券風に見立てて、地デジPCの魅力をひと言で伝えていた。

ポスターで地デジPCの魅力をアピール

 WDLCは、6月21日時点でメーカーやコンテンツ/サービスプロバイダ、量販店など119社が参加し、参加企業の連携による革新的なデジタルライフスタイルの創造や利用者への利用形態の提案などを進めている。「地デジ乗り場」の開催を発表した記者会見では、総務省情報流通行政局の吉田博史地上放送課長が、「さまざまなデジタルライフに対応する地デジPCが、地デジ普及の一翼を担うと期待している」と述べ、またデジタル放送推進協会(Dpa)の間部耕苹理事長が、「家庭での2台目以降のサブテレビ需要が一段と注目されており、地デジPCがニーズに応える」と評価している。

 地デジPCは、実際に購入者が増えている。BCNランキングによれば、2011年6月に地デジチューナー搭載PCの販売台数は、前年同月比で4割増。また地デジPCの販売台数比率は、PC全体の65%を占めている状況だ。価格や省スペース性など、地デジPCのメリットが再認識されている。(BCN・佐相彰彦)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。