エレコム、「nendo」とコラボしたイヤホンやマウス、スマートフォンスタンドなど

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2011/05/12 20:13

 エレコムは、5月11日、デザインオフィス「nendo」とコラボレーションしたデジタル周辺機器を、5月下旬から順次発売すると発表した。海外販売を強化することが狙いで、国内では雑貨店を中心に販売する。

クラゲのようなシルエットのイヤホン「otokurage」

 エレコムは、グッドデザイン賞やドイツのiFデザインアワードを受賞するなど、ここ数年、国内外でデザインにこだわった製品の評価が高まっている。今回、デザイン性の高い「nendo」とコラボレーションモデルを投入することで、アジアや欧米での海外展開に弾みをつける。

ケーブルを主役にデザインした有線マウス「rinkak」

 発表会で葉田順治社長は、「1986年の設立以来、製品のデザイン性にこだわってきたが、失敗ばかりだった。かつて米国に進出して撤退したこともあったが、04~05年頃からは、海外の方々がわざわざエレコムに来てくれるようになるなど、評価されるようになってきた」と、これまでの取り組みを振り返り、「nendo」とのコラボレーションで、「もう一度、海外向け製品にチャレンジしたい」と、意気込みを示した。

ワイヤレスマウス「ORIME」、「KASANE」(下)

レシーバーのデザインに動物のシッポを使ったワイヤレスマウス「oppopet」

 「nendo」は、デザイナーの佐藤オオキさんが設立したデザインオフィスで、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックなどのデザインを幅広く手がけている。06、07年には『Newsweek』の「世界が尊敬する日本人100人」「世界が注目する中小企業100社」に選出されるなど、海外からも高く評価されている。

USBメモリは2シリーズ。クリップとして使える「DATA Clip」とカラビナ付きの「DATA hook」(下)

スマートフォンスタンド。メガネデザインの「megane」と、水道の蛇口をイメージした「JAGUCHI」。

 発表会に出席した佐藤オオキさんは、「PC周辺機器にハイスペックを求めるユーザーもいるが、今の技術で満足しているユーザーのほうが多いと思う。こうしたユーザーにデザイン性を提案することで、新たな市場が切り開けるのではないか」と述べ、ユニークなデザインを取り入れた計9シリーズを紹介した。すでに他のアイテムの企画も進行中。今後さらに製品を拡充していく。

葉田順治社長とデザイナーの佐藤オオキさん(右)

 クラゲのようなシルエットのイヤホン「otokurage」、ケーブルを主役にデザインした有線マウス「rinkak」やレシーバーのデザインに動物のシッポをデザインしたワイヤレスマウス「oppopet」など、マウス4シリーズ、クリップとして使える「DATA Clip」などUSBメモリ2シリーズ、メガネのデザインを取り入れたスマートフォンスタンド「megane」2シリーズなどを、5月下旬から順次発売する。スペックなどの詳細は後日発表する。