radikoにNACK5など関東・関西のラジオ局12局が参加、実用化試験配信を開始

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2011/04/07 21:49

 radikoが運営するIPサイマルラジオ「radiko.jp」に、計12局の関東・関西地区の周辺ラジオ局が新たに参加し、4月12日10時から実用化試験配信を開始する。10月の本配信を目指す。

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 関東地区は、茨城放送、アール・エフ・ラジオ日本、エフエム栃木、ベイエフエム、エフエムナックファイブ(NACK5)、横浜エフエム(FM横浜)、エフエム群馬の7局、関西地区はラジオ関西、京都放送、和歌山放送、ラジオNIKKEI、兵庫エフエム放送の5局が新たに参加する。

 「radiko.jp」は、2010年12月1日にスタートした無料のIPサイマルラジオサービス。インターネットを利用して地上波のラジオ放送と同じ内容をサイマル配信し、パソコンやスマートフォンなどでラジオを聞くことができる。ただし、IPアドレスをもとにエリア制限をかけており、全国すべての参加ラジオ局の番組を聴取できるわけではない。

 3月31日から4月1日までは、東日本大震災への緊急対応として、エリア制限を全面的に解除していた。4月11日までは、関東エリアのラジオ局のみ全国で聴取でき、4月12日以降は、従来通りのエリア制限が適用される。本来の地域・実施エリア(県)ごとの聴取可能なラジオ局一覧は、「radiko.jp」内の「配信エリア」のページで確認できる。

 東日本大震災をきっかけに、音声だけで情報を得られる「ラジオ」が見直されている。現在、「radiko.jp」の平均週間延べ聴取回数は増加傾向で、約400万回前後で推移している。3月31日時点で、パソコンのブラウザを起動せずにラジオを聴くことができる「radikoガジェット」は約180万ダウンロード、iPhone版、Android版公式アプリは約200万ダウンロードに達している。

 3月25日には、中京エリアの7局が新たに参加し、実用化試験配信を開始した。4月中に北海道地区、福岡地区のラジオ局も実用化試験配信の開始を予定しており、当初の予定通り、参加ラジオ局が広がっている。