KDDI田中社長「もう戻れない感覚」、WiMAX搭載「htc EVO WiMAX ISW11HT」に自信

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2011/02/28 20:58

 KDDIは、2月28日、Android搭載端末2機種を発表。WiMAX対応のHTCスマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」と、モトローラ製タブレット端末「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」を記者会見で披露した。

「超!」をテーマにしたAndroid搭載端末2機種を手にする田中孝司社長

 記者会見で田中孝司社長は、昨年11月の「IS03」を皮切りとするAndroid搭載端末の展開について、「au復活のために、auらしさを追求してきた。auらしさとは、ワクワク感だ。IS03は、おかげさまで50万台に達した。また、防水やワンセグ対応のレグザフォン IS04も、好調な売れ行きを示している」と好調ぶりをアピール。今回の新製品は「ハイエンドユーザーをターゲットにした“超”速いスマートフォン、注目度のNo.1のタブレット。もっとワクワクする製品だ」と、「超!」をテーマに新製品を表現した。

WiMAX対応のHTC製スマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」

 WiMAX対応のHTC製スマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」について、田中社長は、「YouTubeやニコニコ動画が大好きでよく見るが、動画が途切れずにきれいに見ることができる。もう戻れない感覚」と述べ、WiMAXの高速通信をアピールした。基本の通信料金は、従来のスマートフォン向けプランとパケット定額プランが対象で、WiMAXについては、利用した月のみ基本使用料に月額利用料525円が加算される。料金プラン「SIフラット」の場合、月額定額料5460円+WiMAX月額利用料525円で5985円。なお、2011年8月利用分までは、WiMAX月額利用料を無料にするキャンペーンを実施する。

 また、無線ルータとして使用できる「Wi-Fiテザリング」機能を同社として初めて搭載。PCやプリンタなど、最大8台の機器と無線接続ができる。そのほか、本体裏側に本体を立てることができるスタンドや、会議中などで着信音が鳴ったときに、本体を裏返すと音量が小さくなる機能を備えている。

WiMAX搭載のスマートフォンを紹介するHTCのフレッド・リュウ シニアエグゼクティブバイスプレジデント(右)

 ゲストとして登場したHTCのフレッド・リュウ シニアエグゼクティブバイスプレジデントは、「映画を見ることや、FacebookやTwitterでどこにいても友人や家族とつながっていたい、というニーズが高まってきた。こうしたニーズにスマートフォンで応える」と、高速通信WiMAX搭載のスマートフォンを投入する背景を説明した。

モトローラ製タブレット端末「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」

 モトローラ製「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」は、画面サイズ10.1インチのタブレット端末。タッチパネルのほか、Bluetooth対応キーボードで入力できる。通信は、Wi-Fi環境や「htc EVO WiMAX ISW11HT」などのテザリングで行う。3G通信機能は非搭載だが、今後の検討課題としている。

Android 3.0、高速デュアルコアチップ「NVIDIA Tegra 2」で、ハイビジョン動画再生やGoogleマップの3D表示などが快適

 最新のAndroid 3.0と高速デュアルコアチップ「NVIDIA Tegra 2」を備え、ハイビジョン動画再生やGoogleマップの3D表示などが、より快適に操作できる。モトローラのスピロス・ニコラコポウロス バイスプレジデントは、「モトローラとグーグルが半年以上を費やし、協力して開発した製品。これがタブレットのあるべき姿だ」と強調。「自画自賛しているのではなく、メディアからも評価されている。『CES 2011 AWARDS』も受賞している」と自信を示した。KDDIの田中社長は、「家では5台のPCを使用しているが、XOOMを試して、6台目のPCだなと感じた」と評価した。

タッチパネルのほかBluetooth対応キーボードで入力できる

 田中孝司社長は、「来年度は、製品の半数以上をスマートフォンにする。スマートフォンにシフトする考えは変わっていない」と、改めて強調したほか、今後発売するWiMAX搭載機には、「Wi-Fiテザリング」機能を標準搭載していく意向を示した。

「これがタブレットのあるべき姿だ」と自信を示すモトローラのスピロス・ニコラコポウロス バイスプレジデント(右)