キヤノン、バリアングルモニタのデジ一眼「EOS Kiss X5」と赤を揃える「EOS Kiss X50」

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2011/02/08 11:50

 キヤノンは、デジタル一眼カメラ「EOS Kiss」シリーズとして初めてバリアングルモニタを搭載した「EOS Kiss X5」と、レッドとブラックのカラーバリエーションをもつ「EOS Kiss X50」を発表した。

 「EOS Kiss X5」は、シリーズとして初めて3.0型のバリアングル液晶モニタを搭載したモデル。角度調整ができるモニタを見ながら、ハイ/ローアングルでの撮影が簡単にできる。主に、子どもをもつファミリー層をユーザーとして想定した。

EOS Kiss X5

 屋外や人物、夕景など撮影シーンを自動で解析して、露出やピントなどを最適な状態に設定する機能「シーンインテリジェントオート」を採用。また、「魚眼」「トイカメラ」「ジオラマ」などの特殊効果を加える「クリエイティブフィルター」や、「ふんわりやわらかく」「くっきり鮮やかに」などイメージを選んで写真の雰囲気を設定する「表現セレクト」など、作品づくりに役立つ機能を備える。

 動画撮影機能として、撮影した動画とBGMを組み合わせて簡単に短いムービー作品を作ることができる「ビデオスナップ」や、約3-10倍までズームができる「動画デジタルズーム」を搭載。1920×1080ピクセルのフルハイビジョン画質に対応する。

3.0型のバリアングル式モニタを採用

 撮像素子は、約1800万画素のAPS-CサイズのCMOSセンサ、常用ISO感度はISO100-6400。感度は最大ISO12800まで拡張することができる。記録媒体はSD/SDHC/SDXCカード。サイズは幅133.1×高さ99.5×奥行き79.7mm、重さは約515g。

 ラインアップと実勢価格は、ボディ単体が9万円前後、標準ズームレンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」が付属する「EOS Kiss X5・EF-S18-55 IS II レンズキット」が10万円前後、レンズキットに望遠ズームレンズ「EF-S55-250mm F4-5.6 IS」が付属する「EOS Kiss X5・ダブルズームキット」が13万円前後の見込み。いずれも3月3日に発売する。

EOS Kiss X50

 「EOS Kiss X50」は、カラーバリエーションとして一般的なブラックに加えて、レッドを揃える。コンパクトデジタルカメラからの買替え層や若いユーザーをターゲットにした。背面の各種ボタンやダイヤルをグリップのある右側に集中し、片手でボディを握っていても操作しやすくした。

 最大約3コマ/秒の連続撮影ができる。また「X5」と同様、イメージを選んで写真の雰囲気を設定する「表現セレクト」などを備える。このほか、1280×720ピクセルのハイビジョン動画撮影に対応する。

 撮像素子は有効約1220万画素のAPS-CサイズのCMOSセンサ、常用ISO感度はISO100-6400。記録媒体はSD/SDHC/SDXCカード。モニタは2.7型液晶。ボディのサイズは、幅129.9×高さ99.7×奥行き77.9mm、重さは約450g。

グリップのあるボディ右側にボタンを集めた

 ラインアップと実勢価格は、ボディ単体(受注生産)が5万円前後、標準ズームレンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」が付属する「EOS Kiss X50・EF-S18-55 IS IIレンズキット」が6万円前後の見込み。

 また、レンズキットに、望遠ズームレンズ「EF-S55-250mm F4-5.6 IS」が付属する「EOS Kiss X50・ダブルズームキット」が9万円前後、レンズキットに単焦点レンズ「EF50mm F1.8 II」が付属する「EOS Kiss X50・こだわりスナップキット」が7万円前後の見込み。いずれも3月下旬の発売を予定する。