マカフィー、「Zeus」と「SpyEye」の“合併”による脅威を自社ブログで解説

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2011/01/25 15:20

 マカフィーは、トロイの木馬「Zeus」と「SpyEye」の“合併”によって脅威が上がることを予測し、自社ブログで解説している。

 「Zeus」と「SpyEye」は、世界各地で拡散している危険なマルウェアで、これらが一つになった統合ツールキットが登場することで、同社では、セキュリティ対策や法執行機関の監視をこれまで以上に回避することや、より高機能なボットネットが生み出されることを危惧している。

 マカフィーは、このツールキットのバージョン1.4.1は、1月11日に公開されたとみている。コンピュータにひそかにインストールされる悪意あるプログラム「クライムウェア」を共有していることで知られる二つの地下フォーラムで販売されており、売り手は「hardersell」というニックネームを使用している。オリジナルのSpyEyeの作者のニックネーム「harderman」と似ていることから、このオファーは本物であるとしている。

1月11日に公開されたとみられるツールキットのバージョン1.4.1

 今後、この新たなツールキットによる脅威の発生が懸念されるので、定義ファイルは常に更新するように注意を呼びかけている。