ジャストシステム、日本語入力システム「ATOK 2011」、使うほど自分仕様に

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2010/12/07 20:12

 ジャストシステムは、使う人それぞれに合った変換ができる日本語入力システム「ATOK 2011 for Windows [ベーシック]」と、ATOK変換辞書・連携電子辞典の収録コンテンツを一新した「ATOK 2011 for Windows [プレミアム]」を、2月10日に発売する。対応OSはともにWindows 7/Vista/XP。

ATOK 2011 for Windows [プレミアム]

 「ATOK 2011 for Windows [ベーシック]」は、変換辞書の語彙・用例として、分野を問わず多方面で使われる一般語や、使用頻度が高い用例、定形の言い回しや慣用句を重点的に増強した。

 変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」には、「スマートモードチェンジ機能」を追加。入力中の言葉の傾向を読み取って、「人名優先」「話し言葉関西」などの適切なモードへの切り替えを支援する。また、過去に正しく入力・変換した単語の履歴から入力ミスを補正する入力支援機能を追加。敬語表現の間違いを指摘する校正支援機能も強化した。

 ウェブサイトの更新情報や「一太郎」文書、HTMLファイルから取得したデータを解析して、推測変換にふさわしいフレーズを抽出して省入力データとして登録する文書学習ツール「おまかせキーワードチャージャー」を新搭載。興味や関心のあるウェブサイトのRSSを設定しておくと、定期的にデータを読み込んで登録し、最新の情報に合わせて入力したい言葉を先読みして推測候補を提示する。

 操作面では、スペースキーを押すだけで、通常の変換候補に加えて、英単語や顔文字などの候補も同時に表示。あわせて、変換候補表示中に[0]キーを押すことで、連想変換や後変換などの候補ウィンドウに切り替えられるようになった。推測変換機能では、ウィンドウの視認性を向上したことに加えて、候補の表示数などを変更できる。

 そのほか、「ATOK」のユーザー辞書を、オンラインストレージサービス「インターネットディスク」を利用して、複数のパソコンで同期するサービスを大幅に機能強化。12か月間無償で利用できるユーザー辞書・設定同期サービス「ATOK Sync アドバンス」として提供する。「登録単語」「お気に入り文書」に加えて、ユーザー辞書が学習した変換候補の表示順や確定履歴も同期できるようになった。

 価格は、パッケージ版が8400円、ダウンロード版が6615円。

 「ATOK 2011 for Windows [プレミアム]」は、「ATOK 2011 for Windows [ベーシック]」の機能に加えて、三省堂の日本語辞典『大辞林』をATOK連携電子辞典として初めて搭載。書籍版に新語を増補した約26万語を収録し、カラー画像や音声付きで現代語義を優先したわかりやすい語釈を、入力・変換時に参照できる。また、ATOK連想変換辞書として、約5000の敬語の会話例を場面別・意味別に収録する三省堂の『敬語のお辞典』を新たに収録した。

 指定のExcel形式のファイルに、読みと入力したい単語・フレーズを書き込むだけで、変換候補として表示するプラグイン「ATOKダイレクト for Excel」が付属。「単語登録」では扱えない複数行の変換候補も、登録して利用できるようになる。

 価格は、パッケージ版が1万2600円、ダウンロード版が1万500円。