シャープ、電子書籍端末「GALAPAGOS」、電子ブックストアとともに12月に提供

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2010/09/27 20:34

 シャープは、電子書籍端末としてメディアタブレット「GALAPAGOS(ガラパゴス)」2機種を12月に発売。電子ブックストアサービスも同時にスタートし、新聞、雑誌、書籍など約3万冊を提供する。

GALAPAGOS

 「GALAPAGOS」は、通信機能は無線LAN IEEE802.11b/gに対応。ダウンロードしたコンテンツを本体に保存して、通信環境のない場所でも楽しめる。新着や読みかけのコンテンツは、「未読・おすすめ」「最近読んだ本」「お気に入り」「定期購読」に分類して整理できる。ウェブブラウザを搭載し、PC向けのサイトも鮮明に表示する。

 解像度1024×600ドットの5.5型液晶を搭載するモバイルタイプと、解像度1366×800ドットの10.8型液晶を搭載するホームタイプを用意。モバイルタイプはトラックボールを備え、ボールを指で回転してPCのマウスのように操作できるので、片手でページ送りができる。モバイルタイプはレッド系とシルバー系、ホームタイプはブラック系をラインアップする。 

10.8型のホームタイプと5.5型のモバイルタイプをラインアップ

 電子ブックストアサービスでは、出版社や新聞社などがコンテンツを提供する。当初は新聞、雑誌、書籍など約3万冊をラインアップする。「自動定期配信サービス」で、定期購読の申し込みをすれば、あらかじめ設定した時間帯に新聞や雑誌などのコンテンツが専用端末に届くので、いつでも最新版を楽しめる。また、おすすめの電子書籍コンテンツの無料体験版を自動で配信。試し読みをして、気に入ったものはすぐに購入できる。

 縦書き表示、ルビなどの日本語特有の表現に対応する電子書籍フォーマットXMDFに対応。従来の一般的なモバイル機器で表示を拡大した場合、読みたい文章の続きが画面から外れ、上下にスクロールする必要があったが、XMDF形式のコンテンツでは、見出しやイメージ画像などのレイアウトは変えないまま、文字サイズだけを読みやすく変更し、画面をタッチして次の文章を表示できる。

 専用端末のソフトを定期的にアップデートすることで、XMDF形式以外にHTML、PDF、ePUBなどの書籍フォーマットに対応する予定。

 端末とコンテンツの価格や詳細は後日発表する。2011年の春頃には、映画やゲーム、音楽などのコンテンツも配信する予定。