新製品ぞくぞく発表、勢いづくデジタル一眼の売れ筋ランキング2010年8月

特集

2010/09/13 18:21

 8月は、ニコンの初心者向け「D3100」、透過ミラーを採用するソニーの「α55」「α33」、キヤノンの中級機「EOS 60D」と、次々にデジタル一眼の新製品が発表された。発売を待ちわびながら、2010年8月のデジタル一眼の売れ筋ランキングトップ10をチェックしていこう。カラーバリエーションや付属レンズなどの違いは合算して集計した。

デジタル一眼カメラ シリーズ別ランキング 2010年8月
順位 メーカー名 型番・シリーズ名 画素数(万画素) 販売台数シェア(%)
1 キヤノン EOS Kiss X4 1800 18.5
2 ニコン D90 1230 14.2
3 ソニー NEX-5 1420 9.7
4 ニコン D5000 1230 7.7
5 オリンパス OLYMPUS PEN Lite E-PL1 1230 7.0
6 キヤノン EOS Kiss X3 1510 6.8
7 HOYA PENTAX K-x 1240 4.4
8 ソニー NEX-3 1420 4.3
9 ニコン D3000 1020 4.1
10 パナソニック LUMIX GF1 1210 3.6

BCNランキング」 2010年8月月次 <最大パネル>



 1位は、販売台数シェア18.5%でキヤノン「EOS Kiss X4」が獲得した。先月に引き続き18%台と、安定して高いシェアを維持している。2位には、根強い人気を誇るニコン「D90」がランクイン。シェアは14.2%だった。 

EOS Kiss X4

 3位は、フルハイビジョン(フルHD)動画を撮影できるソニーのミラーレス一眼「NEX-5」で、シェアは9.7%。今年6月の発売以来、3位以上をキープしている。MP4動画の「NEX-3」も8位にランクイン。「NEX」シリーズは市場に定着しつつあるようだ。 

「NEX-5」と「NEX-3」

 「NEX」シリーズの売れ行きが好調のソニーは、9月10日にデジタル一眼として光を通す透過ミラーを世界で初めて採用したAマウントの普及機「α55」と「α33」を発売した。 

「α55」と「α33」

 デジタル一眼の一般的なミラーの代わりにレンズからの光を常にCMOSセンサとAFセンサに当てる透過ミラーを採用し、被写体に瞬時にフォーカス。シャッター時のミラーのアップダウンがなくなることで、「α55」は1秒間に最高10コマ、「α33」は最高7コマの高速連写を実現した。動画撮影でも高速AFが働き、動きの速い被写体でもピントを合わせ続ける。ソニーはこれらを「スピード一眼」と位置づけた。

 ソニーは6月の「NEX」発売以降、急速に販売台数シェアを伸ばし、3か月連続で3位につけている。「α55」と「α33」の発売で、さらにキヤノン、ニコンの2強に迫ることができるのか、注目したい。

 8月は、キヤノンとニコンも新製品を発表した。キヤノンは中級機「EOS 60D」。バリアングル式液晶を採用し、多彩な撮影スタイルに対応する。有効画素数を「EOS 50D」の約1510万画素から約1800万画素に向上したほか、ISOは常用で100-3200から100-6400まで高めた。フルHD動画撮影にも対応。EOSシリーズとして初めてRAWで撮影した画像のカメラ内現像を実現した。9月中旬の発売予定だ。 

EOS 60D

 ニコンは、ニコンDXフォーマットのエントリーモデル「D3100」を9月16日に発売する。新開発の有効1420万画素のCMOSセンサと新画像処理エンジン「EXPEED 2」を搭載。静止画も動画も、鮮やかな色彩で忠実に再現する。 

D3100

 「ガイドモード」を前モデル「D3000」に引き続き搭載。「夜景をバックに人物を撮る」「背景をぼかして撮る」など、デジタル一眼初心者にとっては難しい撮影も、液晶モニタに表示するガイドに従って操作するだけで、簡単に思い通りの写真を撮影できる。

 8月のデジタル一眼市場は、ミラーレス陣の健闘もあって、対前年同月比が販売台数で161.8%、金額で137.2%と、好調を維持した。また、デジタルカメラ全体に占めるデジタル一眼の販売台数構成比は、2010年1月は10.4%だったが、ソニーの「NEX」シリーズが登場した6月は15.3%、8月も12.0%と、拡大している。9月に新製品が続々と登場することで、デジタル一眼市場はさらに勢いを増すだろう。(BCN・武井美野里)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで129品目を対象としています。

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