“凜”と漂う本物の質感、デザイン、静か、省エネの三拍子が揃う外付けHDD

レビュー

2010/06/28 12:10

 外付けHDDの利用シーンは確実に広がっている。データ保存のためのPCのHDD増設はもちろん、録画機能を備える薄型テレビや「プレイステーション3」専用地上デジタルレコーダーキット「torne(トルネ)」に接続してのテレビ番組録画用途など、AVコンテンツの拡大でデータの保存用途は飛躍的に増えた。それによって、外付けHDDを置く場所もPCの横だけでなく、リビングのテレビの横というシーンが多くなっている。ロジテックの「LHD-ENU2Wシリーズ(LHD-EN2000U2W、LHD-EN1500U2W、LHD-EN1000U2W)」は、デザイン、静音性、省エネ性という三つの要素を高いレベルで融合した外付けHDDで、<a href="http://www.pro.logitec.co.jp/pro/g/gLHD-EN1000U2W/" target="_blank">ウェブ限定のプレミアムモデル</a>。「本物」を求める人に、ぜひ手に取ってほしい。

ウェブ限定のプレミアムモデル「LHD-ENU2Wシリーズ」


リビングにマッチする「凜」としたデザイン



 「LHD-ENU2Wシリーズ」をパッと見てまず感じるのは、その美しいスタイル。きょう体にはピアノを思わせる光沢感のある表面加工が施されていて、静かに存在を主張するシックなたたずまいだ。奇をてらったところがなく、落ち着きのあるデザインだから、リビングに違和感なくマッチする。

シックなデザインでどんなAV機器とも違和感なく組み合わせられる

 多くの外付けHDD製品が1000ml以上の体積をもつのに対し、「LHD-ENU2Wシリーズ」は812mlと、トッププラスのコンパクトさだ。基本的に外付けHDDは脇役だから、小さいに越したことはない。このコンパクトさは大きなメリットだ。その気になれば、バスパワー駆動のポータブルHDDのように、大容量リムーバブルメディアとして外に持ち出すこともできる。

空気の通り道を確保、縦置きだけでなく、安定する横置きにも対応



 PCだけでなく、薄型テレビなど、AV機器の傍らに置いて使用することも多い外付けHDDで、静音性は非常に大きなポイントとなる。従来製品の中には、盛大な風切り音を立てながらファンが高速回転するものもあり、映画鑑賞や音楽鑑賞の、大きな妨げになっていた。「LHD-ENU2Wシリーズ」は、ファンレスにすることでこの問題を根本的に解決した。

 ファンレスというと、気になるのが排熱性。この点に関しては、内蔵するHDDとケースの密着を防ぐことで空気の抜け道を確保する、独自のエアフロー構造を採用し、ファンレスながら従来品と同等の排熱性を備えている。

 面白いのは、このエアフロー構造が、縦置き/横置きの両方に対応する点。吸気と排気用のスリットを上面と側面に配し、縦に置いても横に置いても、同じ排熱効果が得られる。PC横など、スペースがない場合は縦置きで、テレビ台など高い場所に置く場合は安定性の高い横置きで、というように、用途に合わせて自由にレイアウトできる。また、小さな子どもがいる家庭なら、横置きにすることで転倒や落下を防ぐことができる。

 

ダブルデッキ・エアフロー構造で、縦置き/横置きの両方に対応

Western Digital製HDDを採用、ヘビーユーザー要注目のすぐれた省エネ性



 「LHD-ENU2Wシリーズ」は、内蔵HDDに静音性と省電力性にすぐれるWestern Digital製の「GreenPower」シリーズのHDDを採用している。また、PCの起動/終了やスリープモードなどの状態を検知して自動で電源をオン/オフする「電源連動機能」を搭載。HDDのアクセス状態を常に監視して、一定時間アクセスがなければHDDのモーターを停止する省電力機能も備えている。これらの省電力機能の相乗効果によって、極めて高い省エネ性を発揮する。一日中、稼働させるようなヘビーユーザーにとっては、見逃せないポイントだ。

 東芝の「REGZA(レグザ)」など、USB接続の外付けHDDに番組を録画できる薄型テレビに「LHD-ENU2Wシリーズ」を接続すれば、地上デジタル放送のハイビジョン番組を長時間録画できる。また、「LHD-ENU2Wシリーズ」は、「torne」とワンタッチで接続でき、PC以外の組み合わせでも高い使い勝手を発揮してくれる。スタイリッシュなデザインに加え、周辺機器メーカーとしては唯一、国内の自社工場で生産している点など、周辺機器メーカーの老舗であるロジテックがこだわりにこだわり抜いた製品だけに、「本物をもつよろこび」を強く味わうことのできる外付けHDDに仕上がっている。(ITジャーナリスト 市川 昭彦)