ソニーから3Dテレビ、6月10日発売、2D映像を擬似3D映像にする機能も

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2010/03/09 19:11

 ソニーは3月9日、3D(立体映像)対応機を含む液晶テレビの新製品計15機種を、4月30日から順次発売すると発表した。3D対応モデルについては、6月10日と7月16日に発売する。発売のタイミングは、「コンテンツがなければ意味がない」(石田佳久・ソニー業務執行役員SVPホームエンタテインメント事業本部長)ことから、「プレイステーション3」用の3Dゲームソフトの登場時期に合わせて設定した。3D対応機種は40-60V型で、ハイエンドとミドルの8機種を揃える。オプションで3Dに対応するミドル機を用意することで、非対応のエントリー機との価格差を抑えた。

 石田本部長は、「ソニーは2010年、家庭で3Dが楽しめる環境づくりに力を入れ、グループをあげて取り組んでいく」方針を表明。そのうえで、6月10日を皮切りに3D対応テレビ8機種を投入し、プレーヤーやレコーダーについては、今夏から秋にかけて発売することを発表した。2010年度の液晶テレビの出荷台数目標2500万台のうち、10%を3D対応機種とすることを目指す。

3D対応テレビを6月10日に発売

 3Dに対応するのは、同社初となる60V型のほか、52V、46V、40V型をラインアップする上位モデル「LX900」シリーズと、52V型と46V型「HX900」シリーズ、46V型と40V型「HX800」シリーズ。3Dは、右目用・左目用の映像を画面上に交互に表示する「フレームシーケンシャル表示方式」を採用している。3Dの映像を再現するために、同社独自の4倍速技術(240コマ表示)を応用したことや、専用メガネを装着した際に起きる光のちらつき(フリッカー現象)を低減したことが特徴。

専用メガネはフリッカー現象を低減

 3D対応機には、「2D→3D変換機能」を搭載。「3Dの楽しみを伝えるには、コンテンツが幅広く対応することが重要」(粂川滋・ソニーマーケティング・ディスプレイマーケティング部統括部長)として、リモコンの「3Dボタン」を押すことで、2D映像を擬似的に3Dに変換する機能を備えた。

3D対応機には2D映像を擬似的に3Dに変換する機能を搭載

 上位モデル「LX900」シリーズは3D機能を備えるが、「HX900」シリーズと「HX800」シリーズは、別売の3Dシンクロトランスミッタ(実勢価格5000円前後)を接続することで3Dに対応する。「LX900」シリーズには専用メガネを2個付属。別売の専用メガネの価格は、実勢価格で1万2000円前後の見込み。

 また、新製品ではLEDバックライトモデルを拡充。3D対応の「LX900」「HX900」「HX800」の各シリーズのほか、46V型と40V型「NX800」シリーズと、販売中の「ZX5」、1月発表の「EX70」シリーズを合わせ、今後は6シリーズ16機種がLED採用モデルとなる。

500GBのHDDを内蔵した「BX30H」シリーズを新たにラインアップ

 このほか、同社初のHDD内蔵モデル「BX30H」シリーズを追加。「録る、観る、消すのプロセスを簡単に」をコンセプトに、容量500GBのHDDを内蔵する32V型、26V型、22V型をラインアップする。

 国内の3D対応テレビは、パナソニックが4月に発売するのを皮切りに、メーカー各社が薄型テレビの付加価値として発売を予定している。ソニーは6月の3Dテレビ発売によって、「当社にとっても2010年は3D元年。2010年は3Dテレビ市場でシェアNo.1を目指す」(石田本部長)と宣言した。

「新しい価値」としてネットワーク機能の強化を推進

 さらにソニーは、優位性を高めていくために、画質や音質などの性能を追求するだけでなく、ネットワーク機能の強化を推進する方針。テレビはこれまで、「放送を受信することが中心だったが、今後はあらゆるコンテンツを楽しめるものになっていく」(石田本部長)ことを強調。ネットワーク機能を「新しい価値」として提供していく。

 新モデルでは、3D対応機種では「LX900」シリーズに、非対応機種では「NX800」シリーズに無線LANを内蔵。「HX900」「HX800」「HX700」は、別売のUSBアダプタを接続することで、無線LANに対応する。

石田佳久・ソニー業務執行役員SVPホームエンタテインメント事業本部長

 主な製品の実勢価格は、3D機能内蔵の「LX900」シリーズの60V型が58万円前後、40V型が29万円前後の見込み。別売の3Dシンクロトランスミッタを接続することで3Dに対応する「HX900」シリーズの52V型が47万円前後、「HX800」シリーズの40V型が22万円前後の見込み。

粂川滋・ソニーマーケティング・ディスプレイマーケティング部統括部長

 3D非対応で無線LAN内蔵の「NX800」シリーズの46V型が26万円前後、USBアダプタを接続して無線LANに対応する「HX700」シリーズの40V型が19万円前後の見込み。500GBのHDDを内蔵する「BX30H」シリーズの32V型が10万円前後の見込み。

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