マカフィー、セキュリティソフトのアップデートでウイルス検出性能を強化

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2010/02/10 19:01

 マカフィーは、2月10日、2009年11月に発売した2010年版個人向けセキュリティソフトのメジャーアップデートを発表した。インターフェースの刷新のほか、ウイルス検出性能の向上や各機能の高速化が主な改善ポイント。パッケージ購入者を対象に、2月12日に同社サイトで無償でダウンロード提供を開始する。

ウイルスをダウンロード前に阻止

 新機能として、不正なファイルがダウンロードされる前に警告を表示する「ウェブダウンロードプロテクション」を追加。ウイルスをダウンロード前に阻止するので、ファイル内部の不正を確認するまでの時間を省くことができる。また、国際ネットワークの「グローバルスレットインテリジェンス」から収集したデータに基づき、緑・黄・赤のマークで個々のURLやIPアドレスの評価を表示するなど、ウイルスの検出機能を進化させた。

 また、インターフェースの起動やスキャンなどにかかる時間を短縮。インターフェースは0.55秒と、瞬時に起動する。スキャンは、最初のスキャン時間が従来の140分から85分に、2回目のスキャン時間が135分から15分になった。「スマートタイマー」機能で、定期的なスキャンや定期更新をPCがアイドル状態になるまで延期し、PCへの影響を抑える。 

刷新したインターフェース

 このほか、写真やドキュメントをオンラインでバックアップして保護する「オンラインバックアップ」や、侵入者のアクセスを自動的にブロックする「ホームネットワーク防御」の機能などを採用。インターフェースは、メニューが分かりやすい配置になったほか、PC画面の解像度に合わせてサイズを自動調整する。

 無償アップデートの対象製品は、スタンダード版の「マカフィー アンチウイルスプラス2010」、ヘビーユーザーに適した「マカフィー インターネットセキュリティ2010」、すべての保護機能を備えた上位版の「マカフィー トータルプロテクション2010」。 

大岩憲三・コンシューマ事業部取締役事業本部長

 東京・有楽町で開いた発表会で、大岩憲三・コンシューマ事業部取締役事業本部長は、「ウイルスやマルウエアの増加が止まらない。SNSの急速的な広がりによって、特にセキュリティリテラシーが比較的低いユーザーへの脅威が増している」と語った。使い勝手を良くして、SNS利用者など、初心者のユーザーを獲得するのが、今回のアップデートの狙いだという。