今や映像コンテンツはハイビジョンが当たり前の時代。ただ、どんなに映像が高品質でも、それを映し出すディスプレイの性能が十分でなければ、本来の美しさは味わえない。また、PCはもちろん、家庭用ゲーム機やAV機器などと接続した際の、エンターテインメントマシンとしての使いやすさも重要だ。ベンキュージャパンの27型ワイド液晶ディスプレイ「M2700HD」を通して、最新ディスプレイの魅力に迫ろう。

コンポーネント端子、HDMI端子など豊富なコネクタ群



 ベンキュージャパンの「M2700HD」は、アスペクト比16:9、解像度1920×1080ドットのフルハイビジョン(フルHD)に対応した27型ワイド液晶ディスプレイ。この高解像度な大型パネルを生かすのが、独自の画像補正技術「Senseye(センスアイ) 3」だ。「Senseye 3」は、「コントラスト強化」「カラーマネジメント」「シャープネス強化」の3つのエンジンをもち、明るさやコントラストなどを調整。フルHD映像の美しさを損なうことなく、くっきりと鮮やかに表現する。

M2700HD

 現在、27型ワイドのモデルは、三菱電機、日本エイサー、マウスコンピューターなど、各社がフラッグシップとして発売している。大画面なので、PCと接続したときに作業領域が広いという共通のメリットがある。ただ、「M2700HD」は、他社の製品とは異なる点がある。その一つは、液晶ディスプレイとしては珍しいコンポーネント端子を搭載していることだ。BD/DVDレコーダーやプレーヤーなどのAV機器を手軽に接続できる。

背面には豊富なコネクタを揃える(手前がコンポーネント端子)

 もちろん、HDMI端子2基、USB端子4基に加え、DVI-D端子、Sビデオ端子、コンポジット端子、アナログ端子といった標準的なコネクタも揃えている。PCを経由せずにデジタルビデオカメラとつなげられるほか、家庭用ゲーム機、セットトップボックスなど、さまざまな映像関連機器との接続が可能だ。

BDレコーダーと接続すればテレビ番組が楽しめる(写真はソニーの「BDZ-EX200」)

 さらに、リモコンが付属するのも特徴。まるでテレビのように、ソファーやベッドなどの離れた場所から、音量調整や入力機器の切り替えなどの基本操作ができる。端子類と同様、前述したさまざまな映像関連機器との連携を考慮している。もはやその使い勝手には、PC周辺機器というよりデジタル家電に近い趣きがある。

音量などがリモコンで操作できる
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4つのスピーカーで迫力あるサウンドが楽しめる



スピーカーは前面下部に備える

 テレビ番組やBDソフト、ゲームを楽しむときに気になるのが、サウンドの品質だ。高精細な映像と一緒に、音声も臨場感たっぷりに味わいたいもの。「M2700HD」は、2.5Wの出力のスピーカーを本体前面に4つ内蔵。映画などのオーディオファイルに埋め込まれた空間情報を読み取って、映像に合った音声を再生する「Embracing Sound(エンブレイシング サウンド)」との相乗効果によって、迫力あるサウンドを生み出す。

 サウンドは「標準」「ロック」「ポップ」「ゲーム」「動画」の5種類のモードから、音の種類に最適なモードを選択する。スピーカーだけ別に購入することなく、立体的なサウンドが体感できるのは、映画鑑賞を重視する人にとってうれしい。

「ゲーム」モードでゲームに適したサウンドを再生(写真はソニーの家庭用ゲーム機「PlayStation 3」)

 このほか、光沢のあるグロッシーブラックの、高級感あるデザインも魅力。前面に備える薄い透明のアクリルパネルが目を引く。洗練されたデザインを損なわないよう、各種端子や操作ボタンなどを側面や背面に配置している点も心憎い。リビングはもちろん、個室から一人暮らしのワンルームまで、あらゆる空間に違和感なく溶け込んでくれるだろう。画一的な外観の液晶ディスプレイでは飽き足らない、という人に向いている。

透明のアクリルパネルが高級感を醸し出している

 フルHD対応液晶ディスプレイの上位機として、コンポーネント端子やHDMI端子をはじめとした豊富なコネクタ群や、高度な画像・音声性能をもつ「M2700HD」。これだけのモデルが、実売で5万円を切る非常にリーズナブルな価格で買えてしまうのは驚きだ。大画面の液晶ディスプレイと好みのアイテムをつないで、AVライフを始めてはいかがだろうか。(ITジャーナリスト 市川昭彦)