内蔵メモリの首位がI・Oデータ機器に、15週ぶりにトップ入れ替わり

特集

2009/12/09 13:15

 メモリのメーカー首位がバッファローからアイ・オー・データ機器に入れ替わった。2009年8月第3週(8月17-23日)からバッファローが販売台数シェアでトップを走り続けていたが、11月第4週(11月23-29日)、アイ・オー・データ機器が1位に浮上。15週ぶりにトップが交代した。


 この半年のメーカーの動きを見ると、バッファローアイ・オー・データ機器シー・エフ・デー販売の三つ巴が続いていた。首位交代の要因は、アイ・オー・データ機器の「SDD333-512M」の売れ行きが好調だったため。「SDD333-512M」は10月最終週(10月26日-11月1日)から11月第4週まで、5週連続で機種別販売台数シェア1位をキープ。アイ・オー・データ機器によると、「直販サイトやアマゾンなどのECサイトで値下げをした」(広報)ことが好調の背景にあるという。

アイ・オー・データ機器の「SDD333-512M」

 メモリ市場全体の税別の平均価格(以下、平均価格)は、11月第4週の時点で5300円。この半年で緩やかに上昇している。アイ・オー・データ機器とバッファローは5000円程度でほぼ横ばいだが、シー・エフ・デー販売とトランセンドジャパンは3000-4000円からやや右肩上がりで推移。10月以降、急激に平均価格が高くなったのはUMAX。UMAXは容量4GBの「Pulsar DCDDR2-4GB-800」「Cetus DCDDR3-4GB-1333」が11月第4週でそれぞれ8900円、9500円と高く、全体の平均価格を押し上げた。


 11月のメモリの前年同月比は、台数で70.9%、金額で78.3%と振るわず、CPUマザーボード、電源などほかのPCパーツと比べても伸び率は低い。ただ、デジタル家電全体の価格下落が激しい中で、平均価格は上がっており、販売金額の拡大が期待できそうだ。(BCN・井上真希子)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。