嵐の前の静けさ!? 09年8月のデジタル一眼ランキング、トップ5は動きなし

特集

2009/09/15 17:41

 もうすぐ秋の行楽シーズン。旅行先で記念写真を撮ろうと、デジタル一眼レフの新製品を物色している人も多いだろう。そこで、09年8月の月間ランキングを紹介しよう。

デジタル一眼カメラ シリーズ別ランキング 09年8月
順位 メーカー名 型番・シリーズ名 画素数(万画素) 販売台数シェア(%)
1 キヤノン EOS Kiss X3 1510 22.9
2 ニコン D90 1230 14.3
3 オリンパス OLYMPUS PEN E-P1 1230 8.8
4 キヤノン EOS Kiss X2 1220 8.5
5 ニコン D5000 1230 8.2
6 HOYA k-m 1020 4.1
7 パナソニック LUMIX G1 1210 3.1
8 キヤノン EOS 50D 1510 2.6
9 ソニー α350 1420 2.4
10 パナソニック LUMIX GH1 1210 3.1

「BCNランキング」 09年8月月次 <最大パネル>



 カラーバリエーションや付属レンズなど同梱品の違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、磐石の強さを見せるキヤノン「EOS Kiss X3」。3か月連続でトップに立ち、販売台数シェアも22.9%と圧倒的だ。

キヤノン「EOS Kiss X3」

 2位も前月と変わらずニコン「D90」で、以下5位までは順位・顔ぶれともに変化していない。3位のオリンパスの「オリンパス・ペン E-P1」も、前月に引き続きトップ3の座を守り、好調を維持している。

オリンパス「オリンパス・ペン E-P1」

 先日、パナソニックは、「E-P1」と同じく、「コンパクトデジタルカメラのような外観の一眼」というコンセプトの新モデル「LUMIX GF1」を発表。「E-P1」と同程度か、それ以上の売れ行きを見せれば、今後、ランキング上位に食い込むのは間違いない。

パナソニック「LUMIX GF1」

 意外なところでは、6位に入ったHOYAの「PENTAX K-m」に注目したい。前月の10位から4ランクもアップし、08年10月発売のモデルながら、ここにきて再び人気が高まっているようだ。

 また、これまでトップ10の常連だったニコンの「D40」がついに圏外に消えた。生産終了後も根強い人気で売れ続けていたが、ついに在庫がなくなったようだ。その「D40」が抜けた穴に、パナソニックの「LUMIX GH1」が再浮上してきた格好。それ以外、8月は全体的に動きはなかった。

キヤノン「EOS 7D」

 売れ筋のエントリーモデルとは別に、ニコンが「D300S」を8月末に発売し、キヤノンが「EOS 7D」を発表するなど、このところ、ミドルクラスの動きが活発だ。両社とも新製品をAPS-Cクラスの最上位機種と位置づけており、力の入り具合がうかがえる。もちろんパナソニックの「GF1」も、エントリーモデルとはいえ要注目の一台。秋以降、ランキングに変動がありそうだ。(BCN・山田五大)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで125品目を対象としています。