音を1.5km先まで届かせる小型音響システム、350万円で

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2009/08/24 13:57

 丸紅情報システムズ(小川和夫社長)は8月21日、屋外用の長距離音響発生装置「エルラド300エックス」を発売したと発表した。マイクやCD、MP3プレーヤーなどの音源を入力すると、最大1.5km離れた場所でも聞き取れる音を発生することができる。税抜き価格は350万円。

エルラド300エックス、表面(上)と裏面

 単一指向性スピーカーの専業メーカー、米・アメリカンテクノロジー社が開発した「エルラド」シリーズの新商品。幅640×高さ360×厚さ250mmで約14kgと、同社の設置型モデルの中で最も小型・軽量。出力は通常100w、ピーク時150wながら、88dBの騒音環境で明瞭に聞き取れる音声を200m以上送信可能。条件の良い環境なら1500m以上離れても内容を聞き取ることができるという。

使用イメージ

 出力する音は指向性を持っており、左右15度の計30度に広がる扇形の領域に音を伝える。振動や衝撃、雨、塩水などに強いため船上でも利用可能。花火大会など、多くの人が集まる臨時イベントでの交通整理・誘導や海水浴場での遊泳者の監視、海上・湾岸での防犯警備などへの活用も見込む。