キヤノン、コンデジ「PowerShot」、暗いシーンもクリアに撮れる新モデル

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2009/08/20 18:50

 キヤノンは8月20日、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot」シリーズの新製品として、暗い場所でもノイズを低減して撮影できる上位モデル「PowerShot G11」と「PowerShot S90」など4機種を8月27日から順次発売すると発表した。価格はすべてオープン。

 上位機種の「PowerShot G11」と「PowerShot S90」は、高感度タイプの有効1000万画素CCDと映像エンジン「DIGIC 4」の組み合わせにより、大幅にノイズを低減し、ダイナミックレンジを拡大する「デュアルクリアシステム」を搭載する。従来のコンパクトデジタルカメラが苦手とした暗いシーンや明暗差の大きなシーンでも、ノイズや白トビ・黒ツブレを抑えた美しい写真を撮影できる。ともに10月中旬発売。

 「PowerShot G11」は08年10月発売の「PowerShot G10」の後継機種。35mmフィルムカメラ換算で広角28-140mm相当の光学5倍ズームレンズを搭載。レンズ先端から最短1cmまで被写体に近づけるマクロ撮影に対応する。また、自由な撮影姿勢を可能にするバリアングル(角度可変)機構を備えた、約46.1万ドットの2.8型モニタを新たに備える。

PowerShot G11

 従来モデルと同様、RAWデータ記録にも対応する。電源はリチウムイオン充電池。本体サイズは幅112.1×高さ76.2×奥行き48.3mm、重さ約355g。カラーはブラック。実勢価格は6万円前後の見込み。

 「PowerShot S90」は、05年10月発売の「PowerShot S80」のコンセプトを継承し、コンパクトなボディに多機能を凝縮したモデル。35mmフィルムカメラ換算で広角28-105mm相当の光学3.8倍ズームレンズを搭載。広角端28mmにおいて、開放F値はF2.0と大口径。レンズの明るさを生かした速いシャッタースピードでの撮影や、被写界深度の浅さを生かした柔らかなボケ味のある作品作りを楽しめる。マクロ撮影は、レンズ先端より最短5cmまで被写体に近づいて撮影できる。

PowerShot S90

 また、レンズ鏡筒リング部に設けたコントローラーリングを回転することにより、ISO感度や絞り値、ホワイトバランスなどさまざまな設定値を素早く変更可能。

 約46.1万ドットの3.0型モニタを搭載。電源はリチウムイオン充電池。本体サイズは幅100.0×高さ58.4×奥行き30.9mm、重さは約175g。カラーはブラック。実勢価格は5万円前後の見込み。

 「PowerShot SX20 IS」は、08年10月発売の「PowerShot SX10 IS」の後継機種。有効1210万画素のCCDと35mmフィルムカメラ換算で広角28-560mm相当の高速・静音駆動の光学20倍ズームレンズを搭載する。被写体にレンズ先端から0cmまで近づいて撮影できる「スーパーマクロ撮影」に対応する。

PowerShot SX20 IS

 また、音楽CDと同等のサンプリング周波数約44.1kHzの高品位なステレオ音声で、臨場感のある1280×720画素・30フレーム/秒のハイビジョン動画を撮影可能。HDMIミニコネクタも備える。

 約23.0万ドットのバリアングル式の2.5型モニタを搭載。電源は単3形乾電池4本。本体サイズは幅124.0×高さ88.3×奥行き86.9mm、重さ約560g。カラーはマットブラック。グリップとサイドカバーにはチタニウムシルバーを採用した。発売日は8月27日。実勢価格は5万5000円前後の見込み。

 「PowerShot SX120 IS」は、08年9月発売の「PowerShot SX110 IS」の後継機種。初心者でも安心して撮影や再生ができる「らくらく」モードを備えるなど使いやすさにこだわった。

PowerShot SX120 IS

 有効1000万画素のCCDと35mmフィルムカメラ換算で36-360mm相当の光学10倍ズームレンズを搭載。被写体にレンズ先端から1cmまで近づけるマクロ撮影にも対応する。

 約23.0万ドットの3.0型モニタを搭載。電源は単3形乾電池2本。本体サイズは幅110.6×高さ70.4×奥行き44.7mm、重さ約245g。カラーはブラック。グリップ部にアクセントとして、またホールド性を高めるためにメッキパーツを採用した。発売日は8月27日。実勢価格は3万3000円前後の見込み。

 いずれも、撮影シーンを自動的に判別して最適な画像処理を行う「こだわりオート」機能を搭載。「SX120 IS」以外は「サーボAF/AE」を新たに組み込むことにより、シャッターボタンを半押ししている間も人物の動きに応じてピントや露出を合わせ続けられるようになった。また、人物の動きの情報が新たに追加されることで、撮影シーンを従来の18シーンから22シーンへと、さらにきめ細かく判別・分類し、より最適な撮影設定や画像処理を自動的に行う。

 記録メディアはすべて、SD/SDHCカード、マルチメディアカード、MMCplusカード、HC MMCplusカードに対応する。
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