7月のデジタル一眼市場は、オリンパスの「オリンパス・ペン E-P1」発売にわいた。6月の月間ランキングでも予約分だけながらトップ10入りまであとわずかと健闘していたが、今回はキヤノン・ニコンの2強に迫る勢いをみせた。

デジタル一眼カメラシリーズ別ランキング 2009年7月
順位 メーカー名 型番・シリーズ名 画素数(万画素) 販売台数シェア(%)
1 キヤノン EOS Kiss X3 1510 23.0
2 ニコン D90 1230 12.4
3 オリンパス OLYMPUS PEN E-P1 1230 11.7
4 キヤノン EOS Kiss X2 1220 7.1
5 ニコン D5000 1230 6.1
6 ニコン D40 610 4.5
7 パナソニック LUMIX G1 1210 3.9
8 キヤノン EOS 50D 1510 2.7
9 ニコン D60 1020 2.4
10 HOYA k-m 1020 2.3

「BCNランキング」 09年7月月次 <最大パネル>



 カラーバリエーションや付属レンズなど同梱品の違いを合算して集計したシリーズ別で1位を獲得したのは、前月に引き続いてキヤノンの「EOS Kiss X3」。販売台数シェアは23%と、2位以下と10ポイント以上、差をつけた。「X3」の発売後も根強い人気を持ち、未だに4位につけている前モデル「Kiss X2」からバトンを受け取り、独走態勢を築きつつある。

キヤノン「EOS Kiss X3」

 2位に入ったのはニコンの「D90」。6月まではエントリークラスの「D40」や「D5000」が人気だったが、7月は意外にも「D90」が躍進した。「D5000」と「D90」は、撮像素子や動画機能は同等で、ファインダー性能や連写性能などは「D90」に軍配が上がる。発売から1年近く経ち、価格が下がってきたこともあり、改めて評価が高まっているようだ。

ニコン「D90」

 そして、3位にランクインしたのは、7月3日発売の「オリンパス・ペン E-P1」。発売日を含む週ではおよそ20%のシェアを獲得、月間でもシェア11.7%で3位にランクインした。月間トップ3は、キヤノン・ニコンの指定席。それを破った「E-P1」だが、一時的な人気に終わらず、今後も上位を維持できるかどうか、注目だ。

オリンパス「オリンパス・ペン E-P1」

 また、10位には、HOYAのエントリーモデル「PENTAX K-m」が初めてランクインした。母親をターゲットに設定し、撮影条件に合わせた最適な設定を自動で行う「オートピクチャーモード」やCCDシフト式の手ブレ補正機能、センサーのゴミ取り機能など、エントリーユーザーに配慮した機能を多く備えているのが特徴だ。注目の中級機「PENTAX K-7」も、トップ10入りはならなかったものの、16位につけている。

HOYA「PENTAX K-m」

 「E-P1」「K-m」以外、トップ10の顔ぶれに大きな変化はなかった。パナソニックの「LUMIX G1」はじわじわと売れ続け、大きく順位を上げることはないものの、トップ10から外れることもなく、安定して6-7位をキープしている。これは8位のキヤノン「EOS 50D」も同様だ。

 さて、各社の新モデルが出揃ったかに見えるデジタル一眼市場だが、早くも「次」が発表されている。ニコンは7月30日に、新モデル「D3000」「D300S」を発表。「D3000」は撮影ガイド機能が充実したエントリーモデル、「D300S」はニコンDXフォーマット最上位機種で、07年11月に発売した「D300」の後継機だ。ともに発売は8月28日の予定。デジタル一眼を購入予定の人は、こうした発表済みの未発売製品も選択肢に加えておこう。(BCN・山田五大)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで124品目を対象としています。