ソニー、側に置いておきたいスイーツのようなネットブック「VAIO Wシリーズ」

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2009/07/07 18:40

 ソニーは7月7日、同社初のネットブックとして、スイーツをイメージした10.1型ワイド液晶の「VAIO Wシリーズ」を8月8日から順次発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は6万円前後の見込み。

VAIO Wシリーズ

 「いつでも、どこでも、そばに置いておきたい存在へ」をコンセプトに、丸みを帯びた柔らかい、ユーザーが愛着を持てるデザインを採用。天板だけでなく、底面にも高級感のある塗装を施し、360度どこから見ても美しく見えるようにした。外側のデザインは、チョコレート、マカロンといったスイーツからインスピレーションを受けており、パールの輝きをもつホワイト、甘酸っぱいベリーのようなピンク、また、VAIOオーナーメードモデルと法人向けカスタマイズモデルの限定カラーとして、高級チョコレートをイメージしたブラウンをラインアップする。

 中側には、フルーツの果実、チョコレートの銀紙などをイメージしたキラキラ光るパームレストを採用。ホワイトにはシャンパンゴールド、ピンクには薄いピンク、ブラウンにはシルバーと、本体カラーとのコーディネートを考慮した。また、見る角度によって花や星のように見える、幾何学模様をデザインしたタッチパッドを備える。

「VAIO Wシリーズ」(ピンク)の中面

 1366×768ドットの10.1型ワイド液晶を搭載。一般的なネットブックに採用されている1024×600ドットの液晶と比較して1画面に表示できる情報量が多く、少ないスクロールでWebサイトを快適に閲覧することができる。また、キーピッチ約16.5mm、キーストローク約1.2mmで、キー同士の間隔を空けたアイソレーションキーボードを備える。

 主な仕様は、CPUがAtom N280(1.66GHz)で、1GBのメモリ、160GBのHDDを搭載する。OSはWindows XP Home Edition(SP3)。バッテリー駆動時間は3.5時間。本体サイズは幅267.8×高さ27.5(最厚部32.4)×奥行き179.6mm、重さ1.19kg。

 そのほか、本体カラーにマッチした別売りアクセサリーキットとして、専用キャリングポーチと光学式マウスのセット3色を用意する。発売日は、店頭モデルのホワイトが8月8日、ピンクが8月22日、VAIOオーナーメードモデルと法人向けカスタマイズモデルのブラウンは8月中旬に発売する。

 今回ネットブック市場に参入する理由について、伊原諭・ソニーマーケティング ITビジネス部門 ITマーケティング部 部長は、「最近インターネットを手軽に楽しみたいというライトユーザーが増えており、ネットブック市場はノートPC市場の3割ほどに成長している。ネットブックにより、PCは一人一台の時代になりつつある。ネットブック市場が、VAIOのビジネスチャンスの一つであり、そこでVAIOらしさを十分発揮できると判断した」と語った。

左=伊原諭・ソニーマーケティング ITビジネス部門 ITマーケティング部 部長 右=同 ITMK部 プロダクツMK課の森田葉子氏

 プロモーションについて、ソニーマーケティング ITビジネス部門 ITMK部 プロダクツMK課の森田葉子氏は、「ユーザーが普段頻繁に利用するWebを中心に展開していく。具体的には、料理レシピサイト『COOKPAD』や化粧品のクチコミサイト『@cosme』などのライフスタイルサイトとのタイアップを考えている。例えば『COOKPAD』なら、『Wシリーズ』を『キッチンまで来て教えてくれる個人教室』として紹介し、『Wシリーズ』を使った新しいライフスタイルを提案していきたい」と語った。
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