ASUS、貝殻がモチーフの「Eee PC Seashell」など薄型ノートPC 2シリーズ

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2009/06/26 21:22

 ASUSTeK Computerは6月26日、小型ノートPC「Eee PC」の新シリーズとして、貝殻をイメージしたミニノートPC「Eee PC Seashell(シーシェル)」、ノートPCとして「U」シリーズを、7月中旬から順次発売すると発表した。いずれも価格はオープン。

中央と右が「Eee PC Seashell」シリーズ、左が「U」シリーズ

 

貝殻のように美しいミニノートPC「Eee PC Seashell」

 


 「Eee PC Seashell」は、「貝殻」をイメージして天板に光沢のある塗装を施したのが特徴。画面サイズが10.1型ワイド液晶の「Eee PC 1008HA」は、本体の高さが18mmと薄いのに加え、重さ約1.1kgと軽さも追求した。側面の端子部にはカバーを付け、インターフェイスが隠れるようにしたことで、天板だけでなく、貝殻のように360度どこから見ても美しく見えるボディに仕上げた。


10.1型ワイド液晶の「Eee PC 1008HA」


 このほか、従来モデルと比べて4分の1のクレジットカードサイズの基板を採用したことで、パームレスト部分の発熱を抑えた。主なスペックは、CPUにAtom N280、1GBメモリ、160GBのHDD。OSはWindows XP Home Edition 正規版(SP3)、バッテリーの駆動時間は約5.5時間。カラーはパールホワイト、クリスタルブラック、ロイヤルブルー、ローズピンクの4色。実勢価格は4万9800円。


「Eee PC 1008HA」のカラーバリエーション4色


 一方、11.6型ワイド液晶の「Eee PC 1101HA」には、人間工学に基づいたキーボードを採用。発熱については、パームレスト部分は30度以下、底面は35度以下と人間の体温よりも抑えたため、膝の上に置いて使っても熱を感じにくい。「Eee PC」専用のソフト「Eee Docking」を搭載し、デスクトップ上の専用パネルからデジタルコンテンツやインターネットサービスなどに素早くアクセスできる。実勢価格は5万7800円。


 なお、「Eee PC 1101HA」にはOffice Personal 2007(2年間ライセンス版)を搭載するモデル「Eee PC 1101HA with Office」も用意する。実勢価格は6万7800円。2機種の主なスペックは、CPUがAtom Z520、1GBメモリ、160GBのHDD。OSはWindows XP Home Edition 正規版(SP3)。バッテリーの駆動時間は約10.7時間、重さは約1.38kg。カラーはパールホワイト、クリスタルブラックの2色。「Eee PC Seashell」3機種すべて、グローバルでの1年間の保障付き。

 

蝶が舞い降りる姿をイメージ ノートPC「U」シリーズ



 一方、「U」シリーズは、光沢のあるブラックの天板を採用した薄型ノートPC。ターゲットは「20-30代のスタイリッシュな生活スタイルを好む人」(同社)だという。米国のスピーカーメーカーAltec Lansing Technologies社製のスピーカーを採用。サラウンド技術「SRS Premium Sound」も搭載することで、臨場感のある音が楽しめる。


12.1型ワイド液晶の「U20A」


 12.1型ワイド液晶の「U20A」は、キーボードが暗いところで光るほか、タッチパッドが指の移動に合わせてライン状に光るので、暗い場所でも使いやすい。主なスペックは、CPUがCore 2 Solo SU3500、4GBのメモリ、320GBのHDD、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ。重さは約1.80kg、バッテリー駆動時間は約8.3時間。OSはWindows Vista Home Premium 正規版(SP1)適用版。実勢価格は9万9800円。なお、Office Personal 2007搭載モデルもラインアップする。実勢価格は11万9800円。


「U20A」のタッチパッドのデモンストレーション


 15.6型ワイド液晶の「UX50V」は、「蝶の羽」をイメージしたスリムなボディが特徴。「Hybrid Graphics Technology」技術を搭載し、電力設定やバッテリー駆動、ACアダプタ駆動などの状況に合わせて、グラフィックスをチップセット内蔵のグラフィックス・メディア・アクセラレーター 4500MHDとGeForce G105Mで切り替える。


 主なスペックは、CPUがCore 2 Duo SU9400、4GBのメモリ、500GBのHDD、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ。重さは約2.60kg、バッテリー駆動時間は約4.93時間。実勢価格は12万9800円で、こちらも「U20A」と同様、Office Personal 2007搭載モデルを揃える。実勢価格は14万9800円。いずれもグローバルでの2年間の保障付き。


次期OS「Windows 7」キャンペーン、マイクロソフトのゲストが紹介



アスース・ジャパンのKevin Du代表取締役


 アスース・ジャパンのKevin Du(ケビン・ドゥ)代表取締役は、今回の2つの新シリーズのコンセプトについて「ASUSのイノベーションを基に、『デザイン』『薄さ』『軽さ』『モビリティ』に力を入れている」と説明。「これらの製品がメインストリームとして日本市場で受け入れられると信じている」と自信をみせた。


 また、発表会に出席できなかったASUSTeK ComputerのJerry Shen(ジェリー・シェン)CEOは、ビデオレターでメッセージ伝えた。09年の方針は、「ユーザーの五感を意識、反映させながらデザイン性を追求する『感性的ニーズ』と、ユーザーのすべての体験を意識・反映する『理性的ニーズ』を同時に満たしていく」と述べた。


(左から)Asia Pacific MEA Sales GroupのLinda Hsieh・Regional Head、
アスース・ジャパンのKevin Du代表取締役、
マイクロソフトの高橋克之・業務執行役員 統括本部長


 なお、Asia Pacific MEA Sales GroupのLinda Hsieh(リンダ・シェー)・NEA System Product Regional Headは、日本市場への取り組みについて「(ノートPCのような)個人向け製品だけでなく、業務向けの製品にも注力していく」と方針を示した。このほか、ゲストとして、マイクロソフトのコンシューマー&オンライン事業部 コンシューマー&オンライン マーケティング統括本部の高橋克之・業務執行役員 統括本部長も登場。2800円で「U20A」や「UX50V」を次期OS「Windows 7」にアップグレードできることを発表した。

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