LGエレクトロニクス・ジャパンが6月下旬に発売する24型ワイド液晶ディスプレイ「W2486L」。バックライトに白色LEDを採用した製品で、実勢価格3万円台前半という低価格を実現した製品だ。発売前に同製品をみることができたので、その模様をレポートする。

LEDを横一列に84個配列したエッジライト式



W2486L

 LGエレクトロニクス・ジャパンのオフィスに入ると、洗濯機、冷蔵庫などを展示している広々としたミーティングスペースに案内された。そのスペースの一角に、各種液晶ディスプレイが設置されており、テーブルには今回の「W2486L」が置かれていた。今回は、別途用意されていた製品のバックライトシステムの部品をみせてもらった。

LEDを横一列に84個配置

 「W2486L」のバックライトは、白色LEDをベゼル下部に横一列に84個配置したエッジライト式。LEDを下一列に配置したユニットに、アクリル板でできた導光板、光を反射させるフィルム状の反射型偏光板、プリズムを形成して光を集める集光板、光を均一に拡散させる拡散板、液晶パネルの順に重ねて液晶ディスプレイとして構成している。

上から導光板、偏光板、集光板、拡散板、液晶パネルの順に重ねる

 画面側からみて一番奥に当たる導光板には、横一列に並んだLED光源に近いほど小さく、遠くなるほど大きい穴が開いており、これにより、光を均一に広げる仕組みになっている。さらに、偏光板、集光板、拡散板を組み合わせることによって光が均一になり、輝度ムラを減らしているのだという。

導光板には、LED光源に近いほど小さく、遠くいほど大きい穴が開いている

LEDを起爆剤にブランド力強化



 液晶ディスプレイのバックライトは現在、CCFL(蛍光管)を使って設計した製品が主流だが、新たな光源としてLEDに注目が集まっている。照明などに幅広く利用されているほか、近年は液晶テレビや液晶ディスプレイ(LCD)のバックライトに採用する製品も登場してきている。ただ、液晶テレビやLCDの場合、それぞれハイエンドモデルの高価格帯で展開しているため、まだまだ普及レベルではない。例えば、昨年10月にアップルが発売した24型「LED Cinema Display」は、9万円前後の高価格だ。

薄型・軽量化を図った

 そんななか、LGエレクトロニクス・ジャパンは「W2486L」にLEDバックライトを採用。同社の同じサイズで蛍光管を採用した製品に比べ、重さは1kg削減し軽量化、また薄型化も図ったうえに、消費電力を平均40%削減した。そして、この製品を実勢価格3万円台前半という普及価格帯で発売する。白色LEDバックライト採用で3万円台という製品はこれまでにないということで、同社にとって「W2486L」は満を持して投入する製品だという。

 低価格を実現したのは、世界展開による量産効果が大きい。また、液晶パネルの方式TN、VA、IPSという方式のうち、コストメリットの高いTN方式を採用したことも低価格化の背景だ。一方、コストメリットの高いTN方式を採用することで、「黒色が浮いてしまうというデメリットもある」(朴 胤根・マーケティング企画課長)が、今回の「W2486L」は「従来に比べ低減した」という。

 同社では、来年にかけてLEDを採用した製品を拡充し、中級者層をメインターゲットとして市場を開拓しつつ「LEDを起爆剤にブランド力を高めていく」(宇佐美夕佳・マーケティング企画代理)方針だ。