【台北発・安藤章司】アジア最大級のコンピュータ見本市「COMPUTEX TAIPEI(コンピュテックスタイペイ)」が盛況だ。会期は6月2-6日。事前予約だけでも1万人余りが登録したという。世界同時不況や新型インフルエンザの影響はあるものの、開催期間前半は「まずまずの盛況ぶり」(毎年参加している日本人バイヤー)だった。

台湾・桃園国際空港に掲げられた「コンピュテックスタイペイ」の看板

 昨年から世界的に販売台数を急増させているミニノートPC、いわゆるネットブックの多くが台湾メーカー製ということもあり、今年のコンピュテックスでも目玉商材の1つになっている。ネットブックは国内でもノートパソコン販売台数の3割を占めるまで拡大し、うち過半数がASUSTeK Computer(ASUS)やacerなど台湾系のベンダーが占める。

 ネットブックの他にも、高速無線通信のWiMAXや、低価格で高感度のGPS(全地球測位システム)などに関連する製品が注目を集めている。

 今回参加している台湾ベンダーのバックは、中国を中心とするアジアのIT系製造メーカーが控えている。出展製品は「アジアの巨大な製造サプライチェーンに裏付けされたもの」(同バイヤー)といい、中国文化圏の人的ネットワークを駆使したサプライチェーン網で「これから仕掛けていきたい製品」が、戦略的に並べられるのが特徴だ。

 ネットブックは2年前のコンピュテックスで「すでに原型が見られた」(同)ということから、今後はWiMAXやGPS関連のビジネスが拡大する可能性がある。ネットブックはネットに接続する専用端末的な位置づけであり、WiMAX、GPSも無線や衛星通信を利用するもの。ユビキタス系の商材を中心に人気が出る可能性がある。