贈り物として人気のデジタルフォトフレームだが、いざお気に入りの写真を再生してみたら、左右に黒帯が入ってしまったという経験はないだろうか。それはデジタルフォトフレームと、普段コンパクトデジタルカメラで撮影している写真のアスペクト比（画面の横と縦の比率）が、微妙に違っていることで起こる。そこで、コンパクトデジカメの写真をフル画面表示できる、アスペクト比4:3のデジタルフォトフレームをランキングしてみた。

写真を黒帯なくフル画面表示したい！

　現在、デジタルフォトレームは、アスペクト比5:3のワイド画面が主流だ。09年1月のデジタルフォトフレームの販売台数シェアでは、49.1％を占めている。しかし通常、コンパクトデジタルカメラで撮影した写真のアスペクト比は4:3。そのため、5:3のデジタルフォトフレームで4:3の写真を再生すると、画面の左右に黒帯が入ってしまう。画面いっぱいに表示することも可能なのだが、その場合、上下をカットしなければならない。子供などの人物写真で、顔の上下が切れてしまったり、左右に黒帯が入ってしまっては、写真の魅力が半減してしまう。

　もちろん写真をPCにとり込んでうまくトリミングすれば解決するのだが、それもひと手間だ。それなら、始めからアスペクト比4:3のデジタルフォトフレームを選んでみてはどうだろうか。

4:3のデジタルフォトフレームランキング、1位は…

　そこで、アスペクト比4:3のデジタルフォトフレームのシリーズ別販売台数ランキングを見てみよう。09年1月の1位はiriver japanの「DF70」。3.5インチのコンパクトサイズで、木製フレームの「ウッドブラウン」と、光沢感のあるアクリル製フレーム「クリアブラック」「アクリルホワイト」をラインアップする。

　2位はドリームメーカーの「DMF035W」で、1位の製品と同じくサイズは3.5インチ。5位以内の製品の中で唯一、本体にバッテリーを内蔵し、3時間の充電で約1.5時間使用できる。コンセントのない場所で使用することも可能だ。

　3位には8.4インチのLGエレクトロニクス「F8400N」がランクインした。本体に約40種類のメッセージが入っており、贈られた人が電源を入れたときに「Happy Birthday to you！」などのメッセージを表示することができる。まさにプレゼントにうってつけの一台だ。写真に全8種類のフレームを合成することも可能。

　4位は8インチのポラロイド「XSJ-008431B」だ。PCを使わなくても、セピア/モノクロ/エンボスなど、写真の色調やタッチを変換できるのが特徴。また、スライドショー機能に、写真に動きをつける「リアルモーション」や、4枚を一画面に表示する「マジックウィンドウ」設定などを備える。

　5位のバッファロー「PF-50WG」は、無線LANに対応する高機能モデル。メモリカードを挿さなくても、PCやホームネットワークの仕様「DLNA」対応のネットワーク対応HDD「NAS」に直接アクセスして、保存している写真を家中どこからでも再生できる。

　また、インターネットに写真をアップして共有できる「Picasa」「Flickr」などの各種オンラインフォトアルバムサービスに対応。インターネット上のアルバムも表示することができる。持っているあらゆる写真を再生できてしまう製品だ。液晶サイズは8インチ。

　コンパクトデジカメのメモリカードをそのまま挿入して、写真をシンプルに再生して楽しむなら、4:3のデジタルフォトフレームが最適だ。デジタルフォトフレームをプレゼントする際は、アスペクト比にも注目して選んでみてはどうだろうか。（BCN・武井美野里）


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