まさに二刀流! タッチパネルでさらに進化したスライドケータイ

特集

2009/02/05 17:00

 タッチパネルの搭載で、スライド式の携帯電話が進化した。直感的なタッチ操作と慣れしたんだ10キー、2つの操作方法が選べる「二刀流スライドケータイ」が新たなスタイルとして注目を集めている。

 
 

 スライドケータイは、液晶画面とキーボードをスライドさせて開閉する形状のため、閉じた状態でもメールや通話、ワンセグといった主な機能を操作できるのが特徴。とくにカメラ操作に適しており、デジタルカメラのように、さっと取り出してすぐに撮影スタイルに移ることが可能だ。シャッターボタンやメニュー操作も、ヨコ構えのカメラスタイルに合わせて配置している。

左から時計回りに、ドコモの「N-04A」(NEC製)、「HT-01A」(HTC製)、auの
「Cyber-shotケータイ S001」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)


 08年11月に発表されたNTTドコモの秋冬モデルでは、全ラインアップ22機種中7機種がスライドケータイ。さらに、7機種中5機種がタッチパネルを搭載する。また、ソフトバンクモバイルの秋冬モデルでも、3.8インチの大画面タッチパネルを搭載したシャープ製の「931SH」を強く押し出すなど、08年秋冬モデルからタッチパネルを採用したスライドケータイが登場し始めている。

08年10月のソフトバンクモバイル秋冬モデル発表会


 今までも、液晶画面の下部にタッチセンサー式のボタンを搭載した端末はあった。だが、液晶全体にタッチパネルを搭載した端末が登場したことで、閉じたままでも操作できる範囲が広がり、より直感的な操作が可能になった。カメラ機能では、顔認識やAF(オートフォーカス)をタッチ操作で行えるほか、スクロールやメニュー選びなども、閉じたまま操作できる。iPhone 3GやOMNIAといったタッチケータイ同様の操作感を実現しつつ、慣れ親しんだ10キーも備えた、「タッチパネル×スライドケータイ」ならではの利便性だ。

スライドケータイランキング (09年1月第5週)
順位 製品名 メーカー名 キャリア
1 P-02A パナソニック NTTドコモ
2 N-04A NEC NTTドコモ
3 F-03A 富士通 NTTドコモ
4 W65T 東芝 au
5 W64SH シャープ au
6 N-01A NEC NTTドコモ
7 L-01A LGエレクトロニクス NTTドコモ
8 816SH シャープ ソフトバンクモバイル
9 SH706i シャープ NTTドコモ
10 931SH シャープ ソフトバンクモバイル

「BCNランキング」09年1月26日-2月1日 <最大パネル>


 スライド方式の端末に限った、携帯電話の売れ筋ランキング(1月26日-2月1日集計)をみても、3位のドコモの「F-03A」を筆頭に、6位の「N-01A」、7位の「L-01A」、10位の「931SH」など、タッチパネルを搭載したモデルが上位に多くランクインした。

(上から)ドコモの「F-03A」(富士通製)、ソフトバンクモバイルの「931SH」(シャープ製)

 通話よりメールでのやりとりが多い日本人にとって、10キー操作はやはり欠かせないもの。タッチパネルに関心が集まるなか、すべてをタッチ操作で行うことに抵抗がある人も多いだろう。閉じてタッチ、開いて10キーの「二刀流ケータイ」が新しいスタイルとして定着しそうだ。(BCN・津江昭宏)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで123品目を対象としています。