店員さんに聞く、ノートPC秋・冬モデルを選ぶ3つのポイントとオススメ製品

特集

2008/10/15 14:34

 ノートPCの08年秋・冬モデルが出揃った。家電量販店の店頭には、各メーカーの個性的なモデルが並んでいる。一体どの製品を選べばいいのだろう? そこで今回は、量販店の店員さんにノートPCの08年秋・冬モデルを選ぶ3つのポイントとオススメ製品を聞いた。


【ポイント1】CPUに「デュアルコアプロセッサ」採用で待ち時間を解消


専門相談員・江澤哲也さん(ビックカメラ有楽町店 本館)

 今回お話を聞いたのは、ビックカメラ有楽町店 本館の専門相談員・江澤哲也さん。江澤さんは、「秋冬モデルは春・夏モデルに引き続き、CPUに『デュアルコアプロセッサ』を採用しているモデルが多く見られます」と話す。
デュアルコアは、その名の通り2つの独立したコアを搭載している。アプリケーションを複数同時に実行した場合でも2つのコアで同時処理を行うため、シングルコア搭載時に発生していた待ち時間が少ない。


NF/B70

 例えば、富士通の「FMV-BIBLO」ブランド「NFシリーズ」の中位機種「NF/B70」。CPUにインテルの「Core 2 Duoプロセッサ」を採用し、基本性能が充実していて価格もお手頃だ。メモリは2GB、HDD容量は約250GBで、動画や写真をたっぷり保存できる。カラーはランプブラック、アーバンホワイト、ルビーレッドの3色をラインアップする。10月12日にBCNが集計したアーバンホワイトモデルの市場推定価格は15万1500円。

【ポイント2】デザインを一新、女性に嬉しいカラーバリエーション

「新製品の中には、カラーバリエーションを増やしたモデルや、デザインを一新したモデルが多く見られます。カラーバリエーションに富んだモデルは、女性のお客様に人気ですね」と江澤さん。


PC-LL550RG

 中でも、NEC「LaVie L」シリーズの「PC-LL550RG」は、四角い箱のようなインテリアに馴染むデザインを採用した。カラーは、外面はホワイト、中面はピンク、ホワイト、ブラックの3色をラインアップする。基本性能も充実しており、CPUにはAMDの「デュアルコアプロセッサ」Athlon X2 QL-60(1.90GHz)を採用。2GBのメモリ、160GBのHDDを搭載する。

【ポイント3】高性能グラフィックボードで映像編集に最適、TVなしで低価格

 「グラフィック機能が優れている東芝「dynabook Qosmio」シリーズは、今までTVのチューナーを搭載するモデルしか発売されていませんでした。しかし秋・冬モデルの「PAFX77GLR」はTVのチューナーを搭載していません。3D映像もスムーズに描写する高性能グラフィックボードNVIDIA GeForce 9600M GTを搭載していても、TVのチューナーを搭載していないので低価格を実現しています」と江澤さん。同じグラフィックボードを採用し、地デジチューナーを2基搭載している「PQF5088GLR」の10月12日にBCNが集計した市場推定価格は22万8600円、比べて「PAFX77GLR」は19万1900円と低価格だ。


PAFX77GLR

 江澤さんは、「PCでTVは見ないけれど、ゲームを楽しんだり、映像や写真を編集したりするという方が購入していかれます。今まで以上に用途に合わせて、選べるPCの幅が広がってきています」と話してくれた。

【今後のポイント】今後はBDドライブ標準搭載が当たり前?

 最後に、今後選択のポイントになってくる機能は何かを聞いてみた。「BDドライブを標準搭載するモデルが増えていくでしょう」と江澤さん。BDドライブを搭載するノートPCなら、録画したデジタル映像をHD画質のままBDに保存できる。秋・冬モデルでも、上位機種はBDドライブを搭載しているものがある。しかし今後は、中位機種でもBDドライブを搭載するモデルが増えていきそうだ。(BCN・武井美野里)

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