キヤノン、フルサイズ一眼5Dに「Mark II」、動画対応2100万画素で30万円

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2008/09/17 19:54

 キヤノンは9月17日、有効画素数約2100万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark II」を、11月下旬に発売すると発表した。05年10月に発売した「EOS 5D」の後継機種。価格はオープンで、実勢価格はボディのみで30万円前後、望遠レンズ「EF24-105L IS U」をセットにしたレンズキットは40万円前後の見込み。


 ISO感度をISO100-6400までに拡大したほか、拡張設定によりISO50、ISO12800、ISO25600の設定も可能。スタジオ撮影から暗いシーンでの撮影まで幅広い状況での撮影が可能になった。新映像エンジン「DIGIC 4」を搭載。画像処理速度を高め、約3.9コマ/秒の高速連写と約310枚の連続撮影を実現した。

 また、動画撮影機能を「EOS」シリーズで初搭載。1920×1080ピクセルのフルHDか、640×480ピクセルの標準画質の動画と音声をともに記録できる。フルHDなら約12分、標準画質なら約24分の記録が可能。ライブビュー映像を見ながら撮影するが撮影中はオートフォーカスが利用できない。シャッターボタンを押すことで一時的に動画を中断し静止画の撮影もできる。


 このほか、3.0型大型クリアビュー液晶、9点+アシスト6点AF、クイックモード(位相差検出方式)、ライブモード、顔優先ライブモード(コントラスト検出方式)の3種類のAFモードを備えたライブビュー撮影機能などを搭載する。本体サイズは幅152×高さ113.5×奥行き75mm、重さは約810g。記録メディアはCFカード。電源には容量が従来機種の約1.3倍の新バッテリーパック「LP-E6」を採用した。

 キヤノンマーケティングジャパンの村瀬治男社長は、「『5』がつく製品は中級・上級ユーザー向けの製品。『EOS 5D Mark II』もミドルハイクラスの製品と位置づけている。今年はミドルハイクラスに『5D』『50D』、エントリークラスに『kiss X2』『kiss F』をそろえ、年間の(販売台数)シェア45%を獲得し、NO.1をとりたい」と意気込みを語った。

 また同日、大口径・広角レンズ「キヤノン レンズ EF24mm F1.4L II USM」を12月中旬に発売すると発表した。税別価格は23万5000円。1997年12月に発売した大口径・広角レンズ「EF24mm F1.4L USM」の後継機種で、ガラスモールド非球面レンズやUDレンズ(特殊低分散ガラス)などの特殊光学材料を採用し、高画質化を実現。新開発の特殊コーティング「SWC」を施すことによりゴーストやフレアの発生を極小に抑えることができる。